...余は霧の如きものの常に身邊を圍繞して晴れざることを嘆ずる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...翠帳紅閨(すいちょうこうけい)に枕を並べて比翼連理(ひよくれんり)の語らいに夜の短かさを嘆ずることとはなった...
海野十三 「ヒルミ夫人の冷蔵鞄」
...僕は折々自分のからだのはなはだ頑健なのを嘆ずることがある...
大杉栄 「獄中消息」
...喜怒哀楽を持つ生きたわれわれ凡夫(ぼんぷ)の美をその中に見ることの尠(すくな)いのを嘆ずるのも已(や)むを得ない...
高村光太郎 「本邦肖像彫刻技法の推移」
...別にその孤独を嘆ずるわけでもなし...
太宰治 「鉄面皮」
...人間の不幸を嘆ずるは XVII445―447, XXIV 525.152 こゝはペロポンネソス全部を指す...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...わが邦独立の長からざるを嘆ずるものはただ一の遅疑なく...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...嘆ずるものである...
直木三十五 「大阪を歩く」
...孤独を嘆ずる寂寥(せきりょう)悲哀の思(おもい)はかえって尽きせぬ詩興の泉となっていたからである...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...人は老(おい)を嘆ずるが常なり...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...満目(まんもく)恰(あたか)も造化の秘密に囲まれて唯(ただ)人智の浅弱を嘆ずるのみなれども...
福澤諭吉 「人生の楽事」
...滿目恰も造化の祕密に圍まれて唯人智の淺弱を嘆ずるのみなれども...
福澤諭吉 「人生の樂事」
...千載の遺憾として唯(ただ)不幸を嘆ずるのみなりしが...
福沢諭吉 「蘭学事始再版序」
...ねえ」「……強い……何にしても強い……」嘆ずるように左楽老人が口を開いた...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...世の文人(ぶんじん)墨客(ぼっかく)多くこれらの地に到り佳句を得ざるを嘆ずる者比々(ひひ)これなり...
正岡子規 「俳諧大要」
......
三好達治 「わが路ゆかむ」
...今日の社會でも――さういふ脾肉を嘆ずる不遇な人間といふものは何日の世の中にもある...
吉川英治 「折々の記」
...老いを嘆ずるには...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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