...のみならず咄嗟(とっさ)に思い出したのは今朝(けさ)滔々(とうとう)と粟野さんに売文の悲劇を弁(べん)じたことである...
芥川龍之介 「十円札」
...彼は咄嗟の間に、嘗て愛読した探偵小説の中の、それに似た場面をあれこれと思い浮べていた...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...突嗟の場合器の値段を思い浮べて...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...咄嗟(とっさ)にきっぱりと意志表示が出来て...
太宰治 「鉄面皮」
...その咄嗟(とっさ)の刹那(せつな)にすら...
夏目漱石 「思い出す事など」
...怨嗟とも歓喜とも...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...咄嗟のことでは思うような調べも出来まいから...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...叫んで咄嗟に左にかわし...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
......
堀辰雄 「鳥料理」
...咄嗟に言い訳をして...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...于嗟徂兮...
箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...それも咄嗟(とっさ)の間に文字にして掲げるのだから...
柳田國男 「和州地名談」
...そこで一つよろめけば、四重層(じゅうそう)から櫓下(やぐらした)まで落ちて微塵(みじん)となる五体を、咄嗟、猫足のごとく納めたかと思いますと、日本左衛門の影は風を割ッて、扇廂(おうぎびさし)の腕木から天守番役所の屋根の一端へと、ヒラリと躍っておりました...
吉川英治 「江戸三国志」
...咄嗟(とっさ)の進退を...
吉川英治 「大岡越前」
...作左衛門は咄嗟に横へ翳(かざ)した太刀で受け止めたが...
吉川英治 「剣難女難」
...かれも咄嗟(とっさ)に尺ばかりな物を懐(ふところ)から抜いて受けとめた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...咄嗟(とっさ)に...
吉川英治 「宮本武蔵」
...咄嗟(とっさ)の肚を決めるほかに兵法はないのである...
吉川英治 「宮本武蔵」
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