...故にそれは單に認識の法則なるに止らずして又本質發展の法則である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...ネルの單衣に涼しさうな生絹(きぎぬ)の兵子帶...
石川啄木 「鳥影」
...それは單に公明正大を僞はる手段に過ぎない...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...單なる名に過ぎなくなる...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...宮の下などは旅館も完備してゐて入湯するには何斯(なにか)が便利ではあるが散歩はいつも溪の底の單調な一と筋道に限られてゐる...
近松秋江 「箱根の山々」
...又渦卷きに單蹄の馬生き乍ら沈めしも...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...「世界印刷通史日本篇」は單に「事ありて」と詳述を避け「本木...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...天葢(てんがい)というても兩端(りやうたん)が蕨(わらび)のやうに捲(まか)れた狹(せま)い松板(まついた)を二枚(まい)十字(じ)に合(あは)せたまでのものに過(すぎ)ない簡單(かんたん)なものである...
長塚節 「土」
...單衣(ひとへ)の袂(たもと)でいきなり自分の襟やら首やらを拭いてをります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これは簡單に愛想を盡かされて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...掛矢の用途はさう簡單には讀切されさうもありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...もんはわざと簡單なハガキを工藤へ出したきりだつた...
林芙美子 「秋果」
...簡單なる慰勞の詔を以て...
福沢諭吉 「帝室論」
...もつと單純な人間――さう...
堀辰雄 「生者と死者」
...現在は單なる生産物となり...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...それは單に存在としての歴史を模寫するにとどまらず...
三木清 「歴史哲學」
...存在は單なる存在としてではなく...
三木清 「歴史哲學」
...盤景をあつかふやうな簡單な譯に行かなかつたに違ひない...
室生犀星 「京洛日記」
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