「唯」の意味
ただ一つ
小説での「唯」の使い方
...何か僕の将来に対する唯ぼんやりした不安である...
芥川龍之介 「或旧友へ送る手記」
...進化の一要素として唯一恋愛の必要を深く認むる人々でさへもそれ以外になほ多くの諸要素の存在を認容しなければならない...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...この意味に於て幸福は人生そのものゝ内に生の目的を発見する人の唯一の義務である...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...唯もう須磨子を仕立上げる...
薄田泣菫 「茶話」
...唯黒い小さな建物がぼんやりと見える許りであつたが...
高浜虚子 「落葉降る下にて」
...いわば女房コンスタンチェの私は唯一の味方になり...
太宰治 「女の決闘」
...唯万一ノ報効ヲ期シテ敢テ一身ヲ以テ利害ヲ計ラズ...
田中正造 「直訴状」
...調べもしないで、唯、跡をつけられるんですから困るんです...
田山花袋 「トコヨゴヨミ」
...唯一無二の考え方ではない...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...私の兄は當時唯一の帝國大學(今の東京帝國大學)英文科の卒業で...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...唯先生を中心として起った悲劇に因(よ)り御一同の大小(だいしょう)浅深(せんしん)さま/″\に受けられた苦痛から最好きものゝ生れ出でんことを信じ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...唯だ其の信ずる所を行ひ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...尚依然として『星の天下』たらむことを望めり『星の天下』を奪はむとするものは唯だ星氏の爲に失意の地に落ちたる一部の人士のみ横濱埋立事件に關して星氏に反對せる信州組の如きは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...唯だ足輕が數が多いか腕つ節が強いかといふ事に依て無暗に跋扈し...
内藤湖南 「應仁の亂に就て」
...我武者羅に押一手で成功するは唯地女(じおんな)を口説(くど)き落す時ばかり...
永井荷風 「小説作法」
...唯恐ろしい沈默を破つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...どうも唯(たゞ)の商人ではなくて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...釈迦が天上天下唯我独尊と唇から発した日は...
横光利一 「夜の靴」
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