...小麦の中に住むのは小麦粒の粉になるすべての部分を咬んで...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...ある時のごときは彼女の手に咬みつきさえするのであった...
魯迅 井上紅梅訳 「不周山」
...第十六回鷲郎は黒衣が首級(くび)を咬ひ断離(ちぎ)り...
巌谷小波 「こがね丸」
...君に咬(か)みつかなかったか」「すこしは咬みついたらしいですが...
海野十三 「大使館の始末機関」
...仔犬は閑さへあれば近所の犬と咬み合ひをしたが...
薄田泣菫 「茶話」
...主人と猫とが両端を咬(くわ)へて引つ張り合つてゐることもある...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...煙管を咬(くわ)えながら一ト勝負後見した...
徳田秋声 「足迹」
...ヘスペリディーズの金の林檎をまもっている百の頭をした竜に咬まれて死ぬとかした場合には...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...持續とは過去を含み未來を咬み前進しつつ膨れてゆく絶え間なき過程である...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...これらは狂人が自身を咬むと等しく...
南方熊楠 「十二支考」
...さて大栗を放ちてその馬を咬ましめ...
南方熊楠 「十二支考」
...毎(いつ)も絆(つな)を咬み切る...
南方熊楠 「十二支考」
...六寸もある金頭(かながしら)を頭からめり/\と咬(か)ん食べたさうでございます」と云つた...
森鴎外 「大塩平八郎」
...一度は一匹のエスキモーの前肢に咬みつき...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...そして白い歯が空中でその背を咬みくだくと...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...直ちにまた跳ねあがつた時には次の男ののどを咬み裂いた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...そこの一つの樹の根に、荒縄で縛(しば)りつけられている大きな黒犬は喉(のど)から断(き)られてしまいそうに首を長く伸ばして、ほとんど、飛び出しそうな眼を、心蓮の影へ向けているのだ、訴えているのだ、何とも、言語のある人間には表情のできないような表情を必死に示して――「どうしたのだ、百姓の子でも、咬み殺したのか、おまえは……」心蓮は、恐々(こわごわ)、寄って行った、黒犬の体は、狂いに狂っていたためであろう、自分の血でよごれていた...
吉川英治 「親鸞」
...「そいつ人に咬(か)みつかないの?」「刺又(さすまた)を持ってるじゃねえか...
魯迅 佐藤春夫訳 「故郷」
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