...破壁残軒の下に生を享(う)けてパンを咬(か)み水を飲む身も天ならずや...
泉鏡花 「おばけずきのいわれ少々と処女作」
...他(かれ)わが尻尾(しりお)を咬(くわ)へて引きもどさんとす...
巌谷小波 「こがね丸」
...得たりと飛び付き咬(く)はんとすれば...
巌谷小波 「こがね丸」
...舳(へさき)を咬む波が...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...狐の之を咬み取りて我有とせしによる...
高木敏雄 「比較神話学」
...龍眼肉を咬みお茶を飲んで話した...
種田山頭火 「其中日記」
...「今にも咬みつきそうだ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...歯を咬(か)み鳴らし...
中里介山 「大菩薩峠」
...咬(か)み合せた歯をめったに開かず...
ホフマンスタアル Hugo von Hofmannsthal 森鴎外訳 「痴人と死と」
...まだ若い良人は土よりも蒼い顔をしてキリキリッと歯を咬みしめつつ間歇的に襲って来る差込に苦悶している...
細井和喜蔵 「女給」
......
槇本楠郎 「赤い旗」
...『猫の草紙』の方には懐紙咬へた猫の花魁が...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...お前(まへ)の惡性(あくしやう)は何(ど)うしても直(なほ)すことが出來(でき)ないと云(い)ふ好(い)い一つの教訓(けうくん)だから!』『何(なん)ですッて阿母(おかア)さん!』と其(その)若(わか)い蟹(かに)が怒(おこ)つて咬(か)みつくやうに云(い)ひました...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...セイロンで蛇に咬まるるはほとんど皆夜なり...
南方熊楠 「十二支考」
...毎(いつ)も絆(つな)を咬み切る...
南方熊楠 「十二支考」
...虚があったら咬(か)みついて来ようとしている狼の群に似た...
吉川英治 「上杉謙信」
...何か咬(か)んでいるようにもぐもぐ口の端から泡を出して独(ひと)り語(ごと)をいっていたが...
吉川英治 「三国志」
...存分に婆の口へ咬ませておきながら...
吉川英治 「宮本武蔵」
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