...女子の名のみ挙げ...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...御蔭の松、名のみ高けれど、見るには足らず...
大町桂月 「冬の榛名山」
...おほ天(あめ)もむなしき名のみ...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...只都会の草餅の如く色と香とを以てするのみにては名のみなるも...
関寛 「関牧塲創業記事」
...インド洋の熱風に溶けてアレキサンダー大王がその名のみを聞いた諸港に上陸するのだ...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...島田藤枝(ふじえだ)など云う名のみ耳に残れるくらいなれば覚束(おぼつか)なし...
寺田寅彦 「東上記」
...人の姓名のみを書いて...
内藤湖南 「支那目録學」
...くやしくも挿(かざ)しけるかな名のみして人だのめなる草葉ばかりを今日の源氏が女の同乗者を持っていて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...名のみ家来にしていたのに...
森鴎外 「護持院原の敵討」
...最も広い区域を覆(おお)う一つのニホまたはミョウ等々という名のみが...
柳田国男 「海上の道」
...二竿(さお)とかいう地名のみで区別して行くのであるが...
柳田國男 「地名の研究」
...多いのは一つのものの異名のみで...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...名のみ聞いていた名所旧跡の数かず...
山本周五郎 「日本婦道記」
...紅き海名のみにすぎぬ夏の空三月二十一日晴...
横光利一 「欧洲紀行」
...彼一名のみを本丸の大書院へ通せ」いちいち...
吉川英治 「私本太平記」
...見れば、寺とは名のみの、ひどい茅葺堂(かやぶきどう)が一宇と、僧の住むあばら屋が、堂の裏にあるだけに過ぎない...
吉川英治 「宮本武蔵」
...秋の夜も名のみなりけり逢ふといへば事ぞともなく明けぬるものを (恋三...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...それでは「名のみ」を文字通りに光源氏という名の意味に解して、「光源氏という名は光るなどという言葉のためにいかにもことごとしいが、それは名のみで、実は言い消されるようなことが多いのに、なおその上内証事まで伝えた世間は口が悪い」と解すべきであるか...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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