...父の目の前で手嚴しく忠一を叱る時などは...
石川啄木 「足跡」
...長塚が先生に物を乞うことがある書画(しょが)など、こんな物を何すると叱る、しばらくして先生貰ってもえでしょうという、馬鹿と叱る、またしばらくすると先生貰ってもえでしょうという、その無邪気なるには先生も敵しかねてついに持ってゆけとやってしまうと云う塩梅(あんばい)である...
伊藤左千夫 「正岡子規君」
...これを聞いた私たちは叱るどころか...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...宮近き畦(あぜ)を焼く子や禰宜(ねぎ)叱る春になると山を焼いたり野を焼いたりするために焼山...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...叱る以前の心持ちがいやなんだ...
太宰治 「道化の華」
...べつに叱る者もなかった...
田中貢太郎 「阿宝」
...余り叱るのは決して巡査の為にも...
直木三十五 「大阪を歩く」
...烈しく叱るであろうと...
直木三十五 「南国太平記」
...「また食い過ぎたんだろう」と自分は叱るように云ったなり...
夏目漱石 「行人」
...皆ふざけすぎるので叱る...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...叱るように叫んだが...
山本周五郎 「山彦乙女」
...「さむらいの子が見ぐるしい」官兵衛は叱るが如く宥(なだ)めて...
吉川英治 「黒田如水」
...お気づかいはございませぬ」「そのことではない」尊氏は叱るがごとく言った...
吉川英治 「私本太平記」
...叱るべきか、叱らないでおくべきか...
吉川英治 「新書太閤記」
...すると武蔵は、その手を、反対に引っぱり寄せて、叱るように、「――死んでろっ、死んでろっ、まだ、あぶない」その言葉が終らないうちであった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...(ここへ来るまでに――いや常々から、朝(あした)に生きては夕べに死ぬる身と、死に習い死に習いしていた身ではないか)と、われを叱る...
吉川英治 「宮本武蔵」
...「どこへ行っていたのさ」と、お直は叱るし、「おまえさん、黙って横道へ行っちゃいけないよ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...「来ないか」「…………」「お出(い)でというに?」きっと沢庵が眼をもって叱るようにいうと...
吉川英治 「宮本武蔵」
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