...わたしはその古風な機関車――煙突の高い3236号にわたし自身を感じてゐる...
芥川龍之介 「機関車を見ながら」
...尤も今日の詩は――更に古風な言葉を使へば...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...あの古風な藁細工で装飾されていた...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...強い太鼓の響き、調子揃つた足擦(あしずれ)の音、華やかな、古風な、老も若きも恋の歌を歌つてゐる此境地(さかひ)から、不図目を上げて其静かな月を仰いだ心境(ここち)は、何人も生涯に幾度(いくたび)となく思浮べて、飽かずも其甘い悲哀に酔はうとするところであらう...
石川啄木 「鳥影」
...随分古風な建築物であった...
伊波普猷 「私の子供時分」
...古風な家主さんといふのも...
高田保 「貸家を探す話」
...古風な財布をいれて...
太宰治 「おしゃれ童子」
...同時にあの古風な河原町の人達にとつても眼を瞠(みは)るやうな事件であつた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...頭蓋骨(ずがいこつ)や脛骨(けいこつ)や涙などの描いてある古風な棺車の通行に対して...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...皇后陛下はよく新聞の写真などで拝見する古風なお服であった...
中谷宇吉郎 「雪今昔物語」
...しかも中古で買つたといふ古風な自轉車である...
新美南吉 「坂道」
...それは江戸の街では聞くことの出來ないやうな、古風な、そして鄙(ひな)びた子守唄で、ねんねんころころ ねんころりころころ轉げて夢の國夢の國には花が咲く――それは細々とした良い聲でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...古風な博覽會かなしく ぼんやりとした光線のさすところで圓頂塔(どうむ)の上に圓頂塔(どうむ)が重なりそれが遠い山脈の方まで續いてゐるではないか...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...〈プルトン〉という二拍子の古風なコントル・ダンスの曲がはじまった...
久生十蘭 「だいこん」
...古風な縁側にぱっと麗らかな春の白い光が漲り...
宮本百合子 「雲母片」
...酒は青み掛かつた軽い古風な杯に流れ入る...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...書き方が古風な為に親しみを持てないことは...
柳田國男 「書物を愛する道」
...彼女は大きな爐のある古風な家の内を覗くことが出來た...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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