...村の物持ちから供物を取り立て...
太宰治 「駈込み訴え」
...これには別段取り立てて云うほどのことは何もなかった...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...このような事は別に取り立てて言うほどでないかもしれぬがしかしこの主観を無視する程度は人間の文明の程度によってだんだんに変化して来るものである...
寺田寅彦 「物理学と感覚」
...この青年ロナルド・アデイアは、貴族階級の中に往来し、見受けるところ、別に敵と云うようなものもなく、また取り立てて、不徳義であると云ったようなこともないようであった...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...けだし代官なるものはその租税をば作物によりて取り立て...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...別にこれという取り立てて變ったところもない世間並の人品で...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...何一つ取り立てて理由らしいものを示すことはできなかったであろう...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...それらをいずれも米に引直して取り立てていた...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...取り立ててこれが作者の趣味だと言い切る訳には行かない...
「高浜虚子著『鶏頭』序」
...あの取り立ての桃のような...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...外套は特に取り立てていうような物でない...
浜尾四郎 「途上の犯人」
...次には実隆がいかなる苦心をして遠国からこれを取り立てたかを叙述しよう...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...あったとしても取り立てて騒ぐ必要もありはしまい...
松永延造 「職工と微笑」
...いくらでも取り立ててやるから一しょについてくるがいい」「あ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...きっとそちの子はお取り立てを願うておくぞ...
吉川英治 「新書太閤記」
...さむらいに取り立ててやるといえば...
吉川英治 「新書太閤記」
...亡き将軍家のおことばを取り立てて……」「いうて悪いか」「怖れながら...
吉川英治 「親鸞」
...これを取り立てて言うこともできようが...
和辻哲郎 「孔子」
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