...」叔母は易者(えきしゃ)の手紙をひろげたなり...
芥川龍之介 「お律と子等と」
...もっともその惚方――愛――はですな、兄妹(きょうだい)のようか、従兄妹(いとこ)のようか、それとも師弟のようか、主従(しゅうじゅう)のようか、小説のようか、伝奇のようか、そこは分りませんが、惚れているにゃ違いないのですから、私は、親、伯父、叔母、諸親類、友達、失礼だが、御媒酌人(おなこうど)、そんなものの口に聞いたり、意見に従ったりするよりは、一も二もない、早手廻しに、娘の縁談は、惚れてる男に任せるんです...
泉鏡花 「婦系図」
...『叔父さんが黙つておいでといふ合図をなすつた時は...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...ひとりなかなかよくゴテる叔父がおって...
上村松園 「最初の出品画」
...輝元の叔父にあたる二宮就辰...
薄田太郎 「広島という名の由来」
...「冗談とは何だ、たしかに預けたじゃないか」「たしかに預けた、おい叔父さん、いくら叔父甥(おい)の間だって、他(ほか)の事とは訳がちがう、かりにも三百円と云う大金を、そんな金を預けるからには、何か証書を受取らねえはずはない、さあ、それを見せてもらおう」一身同体のように思っている甥のことである...
田中貢太郎 「寄席の没落」
...岡本の叔父の所へ帰る光代も一緒に乗って行ったが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...横浜から来るとじきに築地の方にいる母方の叔父の家に引き取られるし...
徳田秋声 「足迹」
...」「叔父(おじ)さんが小さい時分にかい?」「おれが生まれる前だ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...叔母さんは注意深く聞いていたが...
豊島与志雄 「窓にさす影」
...いっさい家庭に入れてはならないもののごとくに忌(い)み嫌(きら)う叔母の方を見た...
夏目漱石 「明暗」
...単に叔父甥(おい)の血属関係を...
夏目漱石 「門」
...それだから落第するんだ」「落第したって叔父さんに学資は出して貰やしないわ」雪江さんは言(げん)ここに至って感に堪(た)えざるもののごとく...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...叔母さんよ」平次の女房お静が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...采配をとるのは氣性者の叔母のお常...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...キミの叔父とも知り合い...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...「あたしも云ってしまいます」とあだこは衝動的に云った、「叔父は、継の父は、亡くなった父のおんちゃ、父の弟で、母より年が七つも下でした、叔父は温和(おとな)しい、いい人ですし、あたしも弟たちも好きでした、お庭番の仕事もよくできるし、本当に静かないい人だったんですけれど、母は七つも年上ですし、勝ち気な性分だもんですから」あだこの眼から涙がこぼれ、声があわれにふるえた...
山本周五郎 「あだこ」
...心がらが良くないので叔父の黄奎が承知してくれない...
吉川英治 「三国志」
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