...それで絵の厚味が出たと思うのが間違いだと思います...
上村松園 「帝展の美人画」
...まん中のかなり厚味のあるところは廻らない...
海野十三 「怪星ガン」
...いくらか厚味があるようであったが...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...見れば、なる程、厚味ありて、燒きもよささうにて、毫も厭味なく、やゝ黄味を帶びたる白色の外には、たゞ藍色にて下戸不レ知レ藥の五字が書かれたり...
大町桂月 「獨笑記」
...恐ラク一冊ニ綴(と)ジタ厚味ノアルモノガ慌テテ荒々シク座布団ノ下カ何カヘ押シ隠サレル音デアッタ...
谷崎潤一郎 「鍵」
...こんなものは覚えん方がいゝかもしれませんなあ」さう云ひながら一寸横目で自分の膝のわきに据ゑたずつしりと厚味のある榧(かや)の碁盤を眺めた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...高いほどの厚味の...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...あるいは「緑のハインリヒ」以上の厚味のある作品となりえたかもしれない...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...土蔵の戸前は非常に厚味のある板を二重に張って...
中里介山 「大菩薩峠」
...厚味が違いましょう」「なるほど」「時代がさがると...
中里介山 「大菩薩峠」
...山は山らしい厚味があって...
中里介山 「大菩薩峠」
...幅にくらべて厚味の少ない...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...いかにもふっくりと厚味がある...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...ただ頁をばらばらと翻(ひるがえ)して書物の厚味ばかりを苦にするように眺めた...
夏目漱石 「明暗」
...たっぷりと厚味のある身体...
野村胡堂 「胡堂百話」
...七色の虹のなかにある月が、しだいに、雲の厚味で、ぼやける...
火野葦平 「花と龍」
...それでいてかなり厚味のある筆触で叙述をすすめて最後の場面で軽いウイットでしめくくってあるところは余裕のある書きぶりである...
平林初之輔 「探偵小説壇の諸傾向」
...頭髪だけは黒々と厚味をもったのが...
北條民雄 「いのちの初夜」
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