...フランスの家はみな壁が厚くて二尺五寸位もあります...
石川三四郎 「農民自治の理論と実際」
...吾等ハ海老瀬村民の友誼に対して厚く感謝せざる可からず...
田中正造 「非常歎願書」
...厚くて而(しか)も大変軽い地質のもので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...ローゼマリーに代りまして私から厚く御礼申上げます...
谷崎潤一郎 「細雪」
...ヘープァイストス甲頂のめぐりに厚く着けしもの...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...厚くお礼を述べて...
豊島与志雄 「シャボン玉」
...襦袢の半襟だけがぼってりと厚く...
豊島与志雄 「無法者」
...「牧を、手厚く、葬ってやってもらいたい」小太郎は、こう叫ぶと、何故か――それは目的を果たしたことに対する嬉しさの涙であると共に、牧への手向けの涙でもあったか――薄い憐れさが、湧いて来て、涙が浮んだ...
直木三十五 「南国太平記」
...白粉を薄くつけようと厚くつけようと大きなお世話だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...同嬢の左側にスティーブン・リッチフォードが座っており、見るからに強面(こわおもて)の鈍感男で、唇が厚く、目が細く、胡散臭(うさんくさ)かった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...父はそこで私の世話になつたことについて善作さん一家に厚く礼を云つてくれた...
宮地嘉六 「ある職工の手記」
...髪等も房々と厚くてどこか素なおらしい体つきの子であったが...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...厚く「我空(がくう)」を説き「無念(むねん)」を説いたかを...
柳宗悦 「工藝の道」
...巣の底には例の楊の綿を厚く敷いて...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...それは僕みたいにつらの皮を厚くしてまでも持たねばならぬ覚悟なのだ...
山之口貘 「つまり詩は亡びる」
...劉に厚く答礼した...
吉川英治 「三国志」
...わけて法皇の寵遇(ちょうぐう)はいよいよ厚く...
吉川英治 「源頼朝」
...文藝春秋は厚くって重過ぎるんでね...
吉田茂 「私は隠居ではない」
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