...御慈悲を願う卑劣な叫びや...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...自分の醜い処を覆はふとするやうな卑劣なまねは子供に見せたくないと思ひます...
伊藤野枝 「私信」
...そんな卑劣な陰謀をたくらむ奴なんかいないぞ」「――それとも平和的に解決しますか...
海野十三 「東京要塞」
...卑劣な心情の証拠だ...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...などと言って軽くいなそうとする卑劣なしみったれ癖があるようだけれども...
太宰治 「如是我聞」
...おれは卑しい堕落した煩悩(ぼんのう)をいだいた卑劣な人間かもしれないが...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...詮索(さぐり)の錘(おもり)を投げ込むような卑劣な振舞はしまい...
夏目漱石 「虞美人草」
...なにか卑劣な行為...
久生十蘭 「海難記」
...お抱えの歴史家は殊更に卑劣な曲筆を弄し...
久生十蘭 「フランス伯N・B」
...ある卑劣な目的に利用され...
久生十蘭 「魔都」
...何故(なにゆえ)に以前藩に対してあれほど卑劣な男が後に至(いたっ)ては折角(せっかく)呉(く)れようと云う扶持方(ふちかた)をも一酷(いっこく)に辞退したか...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...実に卑劣な奴だと思った...
二葉亭四迷 「平凡」
...あの卑劣な術策は一つ残らず使ったのだった...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...さうなるとこゝぞと云はんばかりにしちくどく追求しやうとする彼の卑劣な酔ひ振りを母は圧へねばならなかつた...
牧野信一 「父の百ヶ日前後」
...それがために卑劣なる仲間喧嘩の起るのみならず...
正岡子規 「病牀六尺」
...それで学校やめさせるような卑劣なことをやるならやればいい」「なんて生憎なんだろう……」歎息するゆき子の悄然とした雀斑(そばかす)のある顔を見ると...
「鏡の中の月」
...そんな卑劣なまねをしようとは思わなかった...
山本周五郎 「雪の上の霜」
...そんな卑劣なことのできる者がおりましょうか」「功刀……そのもとは帰ってすぐここへ来られたのか」頼母はふいに別なことを訊いた...
山本周五郎 「夜明けの辻」
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