...自己の外廓をめぐる塵埃の多い日照道を倦むことなき精力を以つて匍匐して行くのである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...併し無窮の匍匐も遂に彼等を眞正なる自己の國に導くことが出來ない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...野鼠の様な地球の険しい背なかを匍匐することはそも誰が始めたかを痩せて矮少(ママ)である ORGANE を愛撫しつゝ歴史本の空ペエヂを翻へす心は平和な文弱である...
李箱 「LE URINE」
...よく匍って歩く習慣があった...
海野十三 「軍用鼠」
...あらゆる方向に匍(は)い並んでいます...
海野十三 「太平洋雷撃戦隊」
...激しい緊張が全身に匍いあがってきて...
海野十三 「太平洋雷撃戦隊」
...彼は草叢からコソコソと匍いだしては樹の上に登り...
海野十三 「地球盗難」
...彼の頬に匍(は)いのぼった...
海野十三 「蠅」
...だらりと卓上に匍(は)わせた...
谷崎潤一郎 「秘密」
...力は地面をのみ匍い廻りたがることがある...
豊島与志雄 「神話と青春との復活」
...匍ってゆけ匍ってゆけ...
豊島与志雄 「猫捨坂」
...彼はようやく機の下から匍出(はいだ)す...
中島敦 「名人伝」
...ヨチヨチと李陵の膝(ひざ)に匍上(はいあ)がって来る...
中島敦 「李陵」
...そして一度きちんと身裝(みづくろ)ひして――私の大嫌ひなそして私をひどくだらしなく見せる埃(ほこり)や亂れた處を一つも殘さないやうに身裝つて――私は手摺につかまりながら匍ふやうにして石の階段を下り...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...現に僕の親戚の女の子は最初から洋服で育てたが手足の発育が非常に速くってちょうど六か月目にはズンズン匍匐出(はいだ)すし...
村井弦斎 「食道楽」
...土嚢を翳して匍匐することは辞せない...
森鴎外 「あそび」
...地肌の凹凸をえらんで匍匐(ほふく)したきり前には出ない...
吉川英治 「私本太平記」
...彼は用部屋の床下から奥へ匍(は)い進んで...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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