...世界を包む永遠の夜だと覚悟した...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...その後で足を包む布で朱の腹から腰のあたりを繃帯して手術を終ったが...
田中貢太郎 「陸判」
...私も餘程馴れて反物を包む文庫に柯月園氏の波に友千鳥の繪と...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...人間を包む窒息しそうな濁った熱っぽい空気を今はじめて気がついたともいえよう...
中井正一 「蓄音器の針」
...夜(よ)を包む老樹の姿が恐くないのであろう...
永井荷風 「狐」
...紙に包む張合いもない」「泣くなよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「有難う」駒鳥絹枝の口吻(こうふん)には、激怒を押し包む、慇懃(いんぎん)さがありました...
野村胡堂 「焔の中に歌う」
...一切であり又一切を包む無限の愛を...
波多野精一 「時と永遠」
...それを包む華美な衣服と...
葉山嘉樹 「工場の窓より」
...然るにかやうに現在が凡ての時間的なものを包むといふ思想はまたアウグスティヌスのものであつたのである...
三木清 「歴史哲學」
...(b)屈伸自在の金属の鎧はその包む四肢の生命を帯びるにや...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...顎迄ある高いカラーや古風な爪先きだけを包む靴と共に...
矢田津世子 「反逆」
...俗に三角とも称する頭を包む帛は...
柳田国男 「雪国の春」
...それが女を包む...
山川方夫 「一人ぼっちのプレゼント」
...包むように微笑するだけで...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...それから新張家の外郭を包む煉瓦塀にヘバリついてグルリと半まわりすると...
夢野久作 「女坑主」
...秘密を包むに都合のいい国...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...内に包む肉体の微かな凹凸からも影響を受けずにいられぬような柔らかい織物である...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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