...石燈籠をつくるために積み上げる石、小さな庭園の橋をつくる板石、詩文を刻む石、その他の目的に使用する石を日本人は熱心に求める...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...カミン爐の上の置時計の時を刻むチクタクが聞える許り...
石川啄木 「新しい歌の味ひ」
...かちかちと生命(いのち)を刻むボンボンの下の帳場や...
石川啄木 「詩」
...碧童またこのことばを珍重し印に刻むといふ時代であつた...
小穴隆一 「二つの繪」
...年老いたやうにかつちり/\刻むのが淋しく聞えるだけである...
鈴木三重吉 「赤い鳥」
...牛のしつぽに韮(にら)を刻む...
高村光太郎 「智恵子抄」
...それを更に彫刻に刻む時...
高村光太郎 「能の彫刻美」
...もう一つは懐中時計でベットの頭の手すりにつるしてある――この二つの時計の秒を刻む音と...
寺田寅彦 「病院の夜明けの物音」
...湖水の清澄な面(おもて)に皺(しわ)を刻むそよ風のような...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...秒を刻む音がはっきり響いてきた...
豊島与志雄 「変な男」
...それは肉体を生きながら刻むほどの苦しいたえ難いことであった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...壕の天井から滴る水が気味悪く時を刻む...
永井隆 「長崎の鐘」
...煖炉棚の置時計の秒を刻む音だけが...
久生十蘭 「肌色の月」
...秒を刻む時計の音に...
火野葦平 「花と龍」
...のちのちまで残る印象を刻むことができるのです...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...早間に刻む拍子木の音いろとともにスルスルと御簾が下りていった...
正岡容 「小説 圓朝」
...前からある時計もチクチク鈍い音で時を刻むで...
三島霜川 「昔の女」
...古鍛冶(こかじ)に見られるような銘(めい)を刻むことを忘れません...
柳宗悦 「手仕事の日本」
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