...刹那、虎のように飛び抜けて、この瀕死の病人が行く手を遮ったのだ...
東健而訳 大久保ゆう改訳 「瀕死の探偵」
...葉子はあらかじめこの刹那(せつな)に対する態度を決めていたからあわても騒ぎもしなかった...
有島武郎 「或る女」
...また刹那の痛(いた)び...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...夜叉(やしゃ)羅刹(らせつ)をして...
田中貢太郎 「牡丹燈記」
...牛魔王や羅刹女のような諸君は...
中谷宇吉郎 「八戒に遭った話」
...二十四円何がしの計算書を見た刹那には...
火野葦平 「糞尿譚」
...最初の発見者が駈けつけた刹那(せつな)に...
牧逸馬 「女肉を料理する男」
...此刹那俺はまるで阿片にでも酔つた様な恍惚に沈んだ...
村山槐多 「悪魔の舌」
......
山村暮鳥 「或る淫売婦におくる詩」
...こちらの躯(からだ)に当る刹那(せつな)...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...気を抜く余裕なんか只の一刹那もないところを翁が教育している事が...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...深良一知の声を聞いた一刹那(せつな)から黒い嵐雲(らんうん)のように草川巡査の全神経に圧しかかって来たのであった...
夢野久作 「巡査辞職」
...その一刹那に又も...
夢野久作 「冗談に殺す」
...姪の浜の大火名刹(めいさつ)如月寺(にょげつじ)に延焼放火女無残の焼死を遂(と)ぐ本日午後六時頃福岡県早良郡姪の浜一五八六呉ヤヨ方母屋奥座敷より発火し...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...香ぐはしき刹那に永久を烙印し...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...寺屋敷の門から出てゆくのを尾(つ)けて――鶯谷の橋の上までさしかかったとき――その刹那からの記憶がプツンと断(き)れていた...
吉川英治 「大岡越前」
...兄の眸とがジイとみつめ合った刹那――逆手(さかて)に持っていた重蔵の大刀が...
吉川英治 「剣難女難」
...一時この羅刹谷を御宿所としていた頃がおありだったでしょ」「あ...
吉川英治 「私本太平記」
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