...しかしこの際(きは)どい刹那(せつな)に侍従は半ば身を起すと...
芥川龍之介 「好色」
...宇宙の上に開いてゐるその大きな門の閾を私が跨いだ刹那...
アポリネエル Guillaume Apollinaire 堀辰雄訳 「青い眼」
...――従って又瞬間の刹那々々に規定される限りの事実は...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...躱された刹那(退いては...
直木三十五 「南国太平記」
...「刹那(せつな)に千金を惜しまず」と髯なき人が葉巻の飲(の)み殻(がら)を庭先へ抛(たた)きつける...
夏目漱石 「一夜」
...また刀を腹へ突き立てた一刹那(いっせつな)が苦しいか...
夏目漱石 「こころ」
...私には羅刹女(らせつじよ)を解脱させる法力はありません」謎のやうな言葉を殘したまゝ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...すべての刹那が美しく充実してゐたなら……...
原民喜 「心願の国」
......
樋口一葉 「別れ霜」
...とお高(たか)の詞(ことば)の畢(をは)らぬ内(うち)闇(やみ)にきらめく白刄(しらは)の電光(いなづま)アツと一聲(ひとこゑ)一刹那(いつせつな)はかなく枯(か)れぬ連理(れんり)の片枝(かたえ)は...
樋口一葉 「別れ霜」
...その刹那(せつな)...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...美しい月の光りが大手を拡げて輝き渡つた刹那に出遇ふと...
牧野信一 「蔭ひなた」
...天狗の脚が弾道を描いて地に降りやうとする刹那に...
牧野信一 「バラルダ物語」
...投げ附けた紙が畳に落ちて蠅の姿が見えなくなつた刹那には...
牧野信一 「若い作家と蠅」
...衆議院の解散衆議院解散の号外を手にした刹那...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...彼の怯(ひる)み立った一刹那...
吉川英治 「三国志」
...――覚えているのは太夫元(たゆうもと)白玉喬に人中で侮辱された刹那の憤怒だけである...
吉川英治 「新・水滸伝」
...羅刹(らせつ)にひとしい血をあびて...
吉川英治 「親鸞」
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