...此の如く永久に刹那々々の情調を追つて行くのがロマンチシズムならば世にロマンチシズム程淋しいものはあるまい...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...孰れにしても其半身を求める憧憬に二致がないから――凡ての深入りした經驗は世界の光景の全然一變する刹那を經過するに違ひない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...今組みあがつてゐた刹那の現實世界をうち毀されてしまつた氣がする...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...それを老人が飲みほす刹那(せつな)の...
江戸川乱歩 「江川蘭子」
...刹那のことは、刹那主義者に問え、だ...
太宰治 「秋風記」
...その咄嗟(とっさ)の刹那(せつな)にすら...
夏目漱石 「思い出す事など」
...二人の運命はこの危うき刹那(せつな)に定(さだ)まる...
夏目漱石 「虞美人草」
...布を度(さ)す事のみ念じて宅へ入る刹那(せつな)...
南方熊楠 「十二支考」
...刹那(せつな)的に不良な行為をさせてしまうものであると...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...大切なこの刹那には...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...自分自身の運命を絶対の自由さに支配し得る唯一無上の快い刹那は...
夢野久作 「線路」
...それもほんの一刹那の事であった...
夢野久作 「暗黒公使」
...あまりに刹那的で...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...ひもじさを刹那々々に投げ出だす荒い...
與謝野寛 「妄動」
...『まづ第一に歸つて親爺に話しませう』彼は彼等の生活の刹那々々すら今は限られた貴いものであるやうに急き込んで...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...それから刹那の先に見た...
吉川英治 「江戸三国志」
...刹那的な享楽をぬすむほかは...
吉川英治 「大岡越前」
...天空から羅刹(らせつ)の援軍を呼び出したぞ」朱雋の兵は...
吉川英治 「三国志」
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