...「初世ちや、待つているよ」「う――なんだつて」出しぬけで何のことかわからなかつたので、立ちどまつて聞き返した...
伊藤永之介 「押しかけ女房」
...初世はしかし、うなずきはしなかつた...
伊藤永之介 「押しかけ女房」
...初世のオリーブ色の金紗の着物を朝草のように青々と浮き立たせていた...
伊藤永之介 「押しかけ女房」
...初世の左の手首をつかんで引ツぱつた...
伊藤永之介 「押しかけ女房」
...あんなにそれまで従順だつた初世が...
伊藤永之介 「押しかけ女房」
...恐らく初世は、近所の誰かの家に嫁いで来ているか、または仕事の手伝いに来ているかして、近くの田圃に出ている源治から栗毛をひいて行つてくれるように頼まれたというようなことだろう...
伊藤永之介 「押しかけ女房」
...初世は狂つたような叫び声を上げた...
伊藤永之介 「押しかけ女房」
...やがて初世は馬耕をやりはじめたからであつた...
伊藤永之介 「押しかけ女房」
...手甲手蔽の甲斐々々しさで菅笠のかげに紅い頬をホンノリ匂わせた初世の姿を見かけないことはなかつた...
伊藤永之介 「押しかけ女房」
...水屋の方にいる初世をチヨイ/\と振りかえりながら...
伊藤永之介 「押しかけ女房」
...寝床に入ると佐太郎はソツと初世の手をひいた...
伊藤永之介 「押しかけ女房」
...初世の手には、何本かの真赤な山百合の花が握られていた...
伊藤永之介 「押しかけ女房」
...試みに徳川の初世の歴史を見てごらんなさい...
中里介山 「大菩薩峠」
...奥さんは最初世の中を見る先生の眼が厭世的(えんせいてき)だから...
夏目漱石 「こころ」
...大正初世には十階目までエレベーターが開通するやうになつたが...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...昭和初世の滝野川と杉並馬橋とでおくつた...
正岡容 「滝野川貧寒」
...然るに極めて懶惰無頼なる市井の一文人たる私は明治初世の持凶器強盗清水定吉がのちにその情人たりし五分珠のお藤との最初の出会の舞台面としてのみ...
正岡容 「山の手歳事記」
...初世英國律語體傳奇集例...
南方熊楠 「人柱の話」
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