...綻(ほころ)びの切れた夏羽織だのに気がついたものと見えて...
芥川龍之介 「妖婆」
...彼は實に瞻仰するに堪へたる俊爽の態度を以つて、痛快に、切れ味よく、彼の前途を待受けてゐた幾關門を踏破した...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...チヨンの間五十銭の人肉もあるだらう!安煙草はいつも売切れだ...
種田山頭火 「行乞記」
...小さな紙切れを裂(さ)き取って...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...葉子と切れてからしばしば近所の友人の家で遊んでいた...
徳田秋声 「仮装人物」
...パンを一切れにクワスを一杯飲んだだけであった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...粗末な石黄色の布地(きれじ)のすっかり糸目まですり切れてしまったフロック型の上衣をつけていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...いったん水が切れれば...
中谷宇吉郎 「アメリカの沙漠」
...ちょっと横へ切れた所にあった...
夏目漱石 「明暗」
...お父さんが浮ばれないって言うんです」下女は隠し切れません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...小僧さん達着る物のほころびでも切れたなら私の家へ持つてお出...
樋口一葉 「わかれ道」
...芝居のことに暗い私にはこの光景が何の幕切れであるか知る由もないが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...抑(おさ)へ切れない興奮に震へて...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...拙者に腹を切れと申しおったな...
本庄陸男 「石狩川」
...絃がよく切れたということさ」と助五郎は重ねて鎌を掛けた...
牧逸馬 「助五郎余罪」
...いやもうはち切れるほどの大入りだ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...鹿は息が切れ力つきて...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...さあ、買ってやるから、切れ味を見せろ...
吉川英治 「新・水滸伝」
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