...――それまで私は凾館に足を留めてゐたのだが...
石川啄木 「札幌」
...車輪を洗ふ許りに涵(ひた)々と波の寄せてゐる神威古潭(かむゐこたん)の海岸を過ぎると、錢凾驛に着く...
石川啄木 「札幌」
...十三世紀のはじめに書かれた「棠陰比事(とういんひじ)」に「従事凾首(じゅうじかんしゅ)」という...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...孫共は祖父に連れられて再び凾館の倅へといつた次第で...
小穴隆一 「又三郎の学校」
...総代のうちにはこれが明治初年に凾館五稜廓に立て籠った勇将かと思いつつ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...そしていつものように部屋の一隅の鋼鉄の書類凾(ケース)の中から部厚い書類を取り出して来て...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...凾谷(かんこく)から来たのですが...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「阿英」
...窓の上に一つの凾(はこ)があった...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「庚娘」
...ハガキを投凾すべく...
種田山頭火 「行乞記」
...渡島國凾舘住吉町(をしまのくにはこたてすみよしてう)...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...千兩凾(せんりやうばこ)を摩(す)り替(か)へて磔(はりつけ)になつたのが一番(いちばん)大(おほ)きいのだと云(い)ふ一口話(ひとくちばなし)を矢張(やは)り友達(ともだち)から聞(き)いた通(とほ)り繰(く)り返(かへ)した...
夏目漱石 「門」
...一年ばかり前に用事があつてちよつと凾館へ行きました...
「修道院の秋」
...喜び勇んで凾嶺の山道へかゝつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...呪魔(まじゆつ)の凾をあけたかのやうに騷いだ...
長谷川時雨 「桑摘み」
...はたして宗祇はその歿する前年すなわち文亀元年の九月に『古今集聞書』切紙以下相伝の儀ことごとく凾に納め封を施して実隆のもとへ送り届けた...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...淵鑑類凾三一五に...
南方熊楠 「詛言に就て」
...」農夫長(のうふちょう)は石炭凾(せきたんばこ)にこしかけて両手(りょうて)を火にあぶりながら今朝(けさ)来た赤シャツにたずねました...
宮沢賢治 「耕耘部の時計」
...彼女が文案をして県庁前の代書人に書かせて投凾したものだと言う事が...
夢野久作 「少女地獄」
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