...村の童と共に出で来る...
芥川龍之介 「上海游記」
...夢徳寺(むとくじ)から弥勒菩薩(みろくぼさつ)の金像を背負って出で来た貫一の行手に...
海野十三 「奇賊悲願」
...かの反対者流をして二氏を指して民政の胎内より出で来たりたる近世のグラッカス〔ローマの民権家ティベリウス...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...しかして忽然として政府はもちろん旧世界を一掃し来たるの大洪水出で来たりたるは決して魔術のしかするにあらず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...外患を予測して出で来れり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...容赦なく且(かつ)乱暴に出で来る...
夏目漱石 「人生」
...またも一(いつ)の苦悶は出で来りぬ...
福田英子 「妾の半生涯」
...一侍僮右手の扉より出で来る...
ホーフマンスタール Hugo von Hofmannsthal 木下杢太郎訳 「チチアンの死」
...すこしもひるまず続々と出で来るので始末におえなく...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...ただ余が先に余り些細なる事を誤謬(ごびゅう)といひし故にこの攻撃も出で来しなればそれらは取り消すべし...
正岡子規 「墨汁一滴」
...奥より母親出で来り「どなたでございます」といふと「おつかさん...
三木竹二 「いがみの権太」
...六十ばかりの人微妙に身を荘(かざ)り出で来り...
南方熊楠 「十二支考」
...偶然自然薯と鳶の話が各々出で来た...
南方熊楠 「十二支考」
...お登和が君に差上げないのを残念に思っている」と勧(すす)むる背後(うしろ)へそうっと出で来れるお登和嬢「大原さん...
村井弦斎 「食道楽」
...今日はお登和嬢も出で来りて食卓に着きぬ...
村井弦斎 「食道楽」
...はしき子ら出で来りつ桃下あかきに染(そ)まりみな笛のごとくうたへり...
室生犀星 「忘春詩集」
...猛き猪と獅子との山より出で来らんことを祈れり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...今の籬の裡(うち)なる手水鉢の辺(あたり)に物音して人の出で来る気はひあり...
夢野久作 「白くれない」
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