...赤地の錦の直垂に唐綾縅の鎧きて、鍬形うつたる兜の緒をしめ、重籐の弓のたゞ中とつて、葦毛の駒の逞しきに金覆輪の鞍置いて跨つたる、雄風凛然、四辺を払つて、蹄声戞々、東に出づれば、東軍の旗幟既に雲霞の如く、七条八条法性寺柳原の天を掩ひ戦鼓を打ちて閧をつくる、声地を振つて震雷の如し...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...その目は清らかで凛々しかった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
... 125君は正しくその勇氣凛々として他に勝る...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...すべて目ざめて凛(りん)然と武具携へて並びあり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...寒風凛冽なり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...凛として居りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その頭を押へ付けるやうに凛とした聲が響きました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...小柄な姿は凛(りん)としたものがあった...
原民喜 「廃墟から」
...帰国の暁には勲章をやるぞと、優渥なるお約束をつかわされ、また、ひょッとしたら大臣の位まで賜わるべき筈の手前らを、あろうことか、早や御忘却になるなどは、日ごろ御聡明なる殿下として、有り得べからざることなのでございまして、されば、手前らは……」皇帝は顔を引き緊めると、凛然たる声で、「うるさい、貴様は何者だ」と、また大喝する...
久生十蘭 「魔都」
...多年病魔と戦つてこの大業を成したるの勇気は凛乎(りんこ)として眉宇(びう)の間に現はれ居れどもその枯燥(こそう)の態は余をして無遠慮にいはしむれば全く活(い)きたる羅漢(らかん)なり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...凛寒(りんかん)な凍てと...
山本周五郎 「嘘アつかねえ」
...気候もひどく凛烈(りんれつ)で暴(あら)い...
山本周五郎 「風流太平記」
...かならず生捕りにせずにはおきません」姜維の言は壮気凛々(りんりん)だった...
吉川英治 「三国志」
...こう凛(りん)と...
吉川英治 「三国志」
...何か凛(りん)とした語気だった...
吉川英治 「私本太平記」
...かくの如き武勇凛々(りんりん)たる子弟を...
吉川英治 「新書太閤記」
...遥かに凛(りん)たる志気も示され...
吉川英治 「新書太閤記」
...五月人形のように凛々(りり)しく立った...
吉川英治 「宮本武蔵」
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