...相捧は喜多公なんだからね」それは国太郎にとって非常に頼母(たのも)しく思われた程実に冷静な分別(ふんべつ)であった...
海野十三 「白蛇の死」
...冷静な態度をつづけた...
海野十三 「第五氷河期」
...」と甚太夫は冷静な口調で...
太宰治 「新釈諸国噺」
...被告席に立った冷静な態度の質素な彼の姿...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...冷静な芝田さんも酔いつぶれ...
豊島与志雄 「白い朝」
...必ずしも冷静な科学者でも...
中里介山 「大菩薩峠」
...荒寥たるその仕事場で、冷静な、彼等は豪奢な屋敷の準備(こしらへ)あでやかな空の下にて微笑せん都市の富貴の下準備(したごしらへ)...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...なにゆえとかこのゆえとか云うのは事件が過ぎてから冷静な頭脳に復したとき当時を回想して始めて分解し得た智識に過ぎん...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...ぼくはもう一度あのビルディングを研究する必要があると思う」三郎はようやくその冷静な思考力を取りもどしました...
野村胡堂 「九つの鍵」
...茶谷金弥は極めて冷静な調子で...
野村胡堂 「法悦クラブ」
...哲学者のような冷静な顔でパイプの煙をふきあげている...
久生十蘭 「だいこん」
...さすがに冷静な真名古も胸中鬱然たる怒気を発した...
久生十蘭 「魔都」
...「君は冷静なのでない...
松永延造 「職工と微笑」
...氏の如くその仕事の文芸(演劇をも含む)に冷静な人は珍しかつたと思ふ...
三宅周太郎 「中村梅玉論」
...しかも最も冷静な見とおしと統制...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...残忍な……極度に冷静な一直線を指し描いた...
夢野久作 「戦場」
...しごく冷静な態度で赤んぼを引渡した...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
...十分に冷静な観察や考量が存したのであった...
和辻哲郎 「鎖国」
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