...」冴えた音を入れると...
泉鏡花 「婦系図」
...不意に切れはじめた雪の隙間から深く澄んだ星空が冴え冴えと拡がっていった...
大阪圭吉 「寒の夜晴れ」
...うれしいたよりが小鳥のうたが冴えかへる初孫が生まれて来るさうな! 私もいよ/\おぢいさんになる!……今日はぞんぶんに飲むつもりで出かける...
種田山頭火 「其中日記」
...名人! 名匠! 技巧の冴え! そんなことを鼻にかけるやうになつたらもうお了ひである...
田山録弥 「手品」
...いやに頭のしんが冴え返った...
豊島与志雄 「反抗」
...その冴えた淋しさが更に自分の方へ反射してきた...
豊島与志雄 「反抗」
...お眠(やす)みなされませぬか」「眼が冴えて...
直木三十五 「南国太平記」
...冴える時も曇る時も共に沈んだ光があった...
中里介山 「大菩薩峠」
...斜に射すランプの光で唄って居る二女の顔が冴えて見える...
長塚節 「太十と其犬」
...妙に冴えた青味をおびて澄む...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
......
三好達治 「測量船」
...――しかも灯籠にからんだ美男かつらの赤い実が一しほ赤く冴え...
室生犀星 「故郷を辞す」
...戸の音が妙に冴えているように感じられた...
矢田津世子 「凍雲」
...又五郎は九月ごろよりさらに痩せ、精根をつかいはたしたというようすだったが、顔つきも冴え、眼も強い光を帯びて、ひと仕事しあげたという充実した感動が、全身に脈を搏(う)つかのようにみえた...
山本周五郎 「おれの女房」
...場内一パイに冴え返っていたせいであったろう...
夢野久作 「二重心臓」
...いまはまったく心身も冴え返った...
吉川英治 「新・水滸伝」
...星の空は冴え返っている...
吉川英治 「源頼朝」
...武蔵は高い梢(こずえ)に冴えている月の相(すがた)が聯想された...
吉川英治 「宮本武蔵」
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