...其者の哲學は遂に Pessimismus ならざるを得まい...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...蚊帳其者の感じが既に夏らしく爽かな氣分を誘つて來る...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...┌──┐ ┌──┐│ │ │ ││ ←┘ └→ │└──────────┘(臓腑 其者は浸水された畜舎とは異るものであらうか)...
李箱 「二十二年」
...疫其者より巡査の方が嫌はれる...
石川啄木 「赤痢」
...生きた木虱其者を産むのだ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...生活其者が吾々の光栄ある観物になる筈である...
大杉栄 「新しき世界の為めの新しき芸術」
...然(け)れども俺(おれ)其者(そのもの)は至(いた)つて微々(びゞ)たるもので...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...於二隠候一は其者之事は不レ及レ申...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...其者ひとり王たらむ』...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...懷疑論者の論議其者が已に幾多の概念や矛盾律や三段論法やを道具に使つて居る...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...之によりて自然主義其者の議論の精錬を促し...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...其者に依頼して二生の身辺を探偵させた...
永井荷風 「来訪者」
...史料其者が固有せる色彩は全く埋沒し...
原勝郎 「吾妻鏡の性質及其史料としての價値」
...吾妻鏡其者のみに就きて爲したる考察にして...
原勝郎 「吾妻鏡の性質及其史料としての價値」
...一ト言(こと)心(こゝろ)に染(そ)まる事(こと)のあれば跡先(あとさき)も無(な)く其者(そのもの)可愛(かわ)ゆう...
樋口一葉 「われから」
...其者こそは此の谷間に開墾を始めた最初の人間であつた...
ビョルンステェルネ・ビョルンソン Bjornstjerne Bjornson 宮原晃一郎訳 「鷲の巣」
...其者は誰々と指を屈したらば...
福沢諭吉 「新女大学」
...其者(そのもの)の諸器褞袍(おんぽう)も残りあれば...
柳田国男 「山の人生」
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