...其の上に居る一匹の甲虫に眼をつけて居たのであったが...
有島武郎 「かんかん虫」
...其の上へ一枚が載つて圧されると...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...虫はその繭を紡ぐ時が来ると其の上に這ひ上るのだ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...其の上に委員会の通信は子供達が酷く疎略にされてゐる事を明かにした...
エマ・ゴオルドマン 伊藤野枝訳 「死んだ魂」
...其の上に新聞紙から「呪」という字を苦心の末...
海野十三 「三角形の恐怖」
...眼の前の山川は其の上に芸者屋やおもちや屋や水車小屋や萱原の家や...
高浜虚子 「落葉降る下にて」
...其の上へ叩き付けられる砂塵が...
谷崎潤一郎 「The Affair of Two Watches」
...只で茶屋酒を飲んで其の上祝儀が貰えりゃあ...
谷崎潤一郎 「幇間」
...其の上、寝ても覚めても芸のことを考へて居る様でなければ駄目です、そうして矢張り本を読まなければいけない、私なぞもその点は始終自分を鞭打つて怠らぬ様にしてをります...
談洲楼燕枝(二代) 「燕枝芸談」
...其の上に二本の角と隆起四つ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...尤も私は、その以前から、台所前の井戸端(いどばた)に、ささやかな養所(ようけいじょ)が出来て毎日学校から帰ると(にわとり)に餌(え)をやる事をば、非常に面白く思って居た処から、其の上にもと、無理な駄々(だだ)を捏(こね)る必要もなかったのである...
永井荷風 「狐」
...私は唯(ただ)両国橋の有無(いうむ)に係(かゝは)らず其の上下(かみしも)に今猶(いまなほ)渡場(わたしば)が残されてある如く隅田川其の他の川筋にいつまでも昔のまゝの渡船(わたしぶね)のあらん事を希(こひねが)ふのである...
永井荷風 「水 附渡船」
...其の上に青黒い蜥蜴のやうな妙な形のものが載(の)つてゐる...
中島敦 「かめれおん日記」
...穴の内に納め大石を其の上に直す...
中山太郎 「本朝変態葬礼史」
...其の上(かみ)には大ジョー田代(たしろ)といふ尾瀬平の兄弟分があると...
沼井鐵太郎 「黒岩山を探る」
...其の上可然被思召候はゞ...
福澤諭吉 「御時務の儀に付申上候書付」
...其の上に鏡臺(きようだい)だの針箱だのが載(の)せてある...
三島霜川 「平民の娘」
...其の上に又「紅雀」の人々は自稱して江戸ッ子がる...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
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