...其処を管理してゐた僧侶が死んだので...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...紅葉さん漣さんという媚(なまめ)かしい囁※(ささやき)が其処(そこ)にも此処(ここ)にも洩(も)れて...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...幾んど其類を見ざる也...
大町桂月 「鹿野山」
...勿論一方に於ては、その関係甚だ明瞭なるも、他の一方に於ては、詩人司祭の個人的分子、其間に混入して、その関係を不明ならしむ...
高木敏雄 「比較神話学」
...即ち泣哭は、此神の根本的性質と、一致するものにして、青山を泣き枯らし、河海を泣き乾すと云い、万妖悉く起ると云うは、此泣哭の状、或は其結果の、甚だ恐る可きを、形容せる者なり...
高木敏雄 「比較神話学」
...其間に何等の變化も無かつたとはいかぬ筈である...
内藤湖南 「尚書稽疑」
...楊守敬が三國郡縣表補正に其の誤脱なることを辯ぜり...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...稍不透明な空氣は尚針の尖でつゝくやうに其白い一點を際立つて眼に映ぜしめる...
長塚節 「芋掘り」
...其哲学に何処(どこ)までも囚(とら)われて居る...
「予の描かんと欲する作品」
...其男女が年頃に達すれば辛苦して之を探索し...
福沢諭吉 「新女大学」
...其内一ツの流れは源少し遠きよしにて水勢急也...
松浦武四郎 「他計甚※[#「麾」の「毛」に代えて「公の右上の欠けたもの」、第4水準2-94-57](竹島)雜誌」
...指を其処へ差し込んで見た...
松永延造 「ラ氏の笛」
...それで螢の光で其處(そこ)らが薄月夜のやうに明いのであツた...
三島霜川 「水郷」
...決して其企図が徹底されているとは思われない...
宮本百合子 「印象」
...榛軒は其韻を用ゐたのであらう...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...其ところが疵になつてゐる...
横瀬夜雨 「五葉の松」
...そして真剣な音だ……命のある者の立てる快い音だ……或(あ)る直覚が私に閃(ひらめ)く……鋼鉄質の其(その)音……私は小さな声で云(い)つた...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...新聞紙へ包んだ風琴を持つて其店を出升(まし)た時は...
若松賤子 「黄金機会」
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