...雑兵かとみれば錦のひたたれを着して候――と面妖気に言ったあの言葉を憶い出して苦笑を禁じ得ないのである...
上村松園 「髷」
...そんなにがんばって大丈夫か」と小浜兵曹長は伝声管をとおして...
海野十三 「怪塔王」
...小浜さんは、なんの危害もうけなかったのですか」そういわれて、兵曹長は、いまいましそうに舌うちをしました...
海野十三 「怪塔王」
...「こうっと……あすこは太兵衛さんや作造さんの家の墓があるところなんだが……そんな綺麗な坊っちゃんでお墓詣りをなさる人ちゅうと東京の方には違えねえんだが……病身らしい方でお藤さんという女中さんを連れて……お爺さんを連れた坊っちゃんちゅうと……一体誰だろうなあ?」とこの善良な遅鈍らしい百姓は腕組みをして考えていたが...
橘外男 「逗子物語」
...権兵衛は並んで歩いていた総之丞に声をかけた...
田中貢太郎 「海神に祈る」
...兵馬の本意ではありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...「どうも御苦労さま」「お嬢さん、殿様が浪人をするのは、何か悪いことをしたんだろう?」「いやだ、悪いことなんかする殿様じゃありませんよ」「だッて悪いことをしなければ、浪人するはずがないじゃないか?」「そうとばかりは、言われなくってよ」「それでも、立派に殿様でいられる人が、浪人をするのは、つまり何か悪いことをして、免職になったんじゃない?」「そんなことがあるものですか」兵部の娘は、無意識に駒井の弁護をしてきたが、思うように茂太郎の耳には響かないと見えて、「いい人だってお前……いい人だって、悪いことをすることもありまさあね」茂太郎から先手を打たれて、兵部の娘は、ちょっと二の句が継げなくなりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...初代勘兵衛が江戸に居た事になる...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...子供を背中に兵児帯で固く縛りつけて...
葉山嘉樹 「生爪を剥ぐ」
...吉兵衛来る(兼吉と松五郎を連れて)...
山中貞雄 「森の石松」
...また謙信の用兵の拙(せつ)を...
吉川英治 「上杉謙信」
...暴兵にさらわれてしまったのです」「むむ...
吉川英治 「三国志」
...「せっかく白帝城へ近づきながら石の擬兵(ぎへい)や乱石の八陣を見て...
吉川英治 「三国志」
...兵を用いて手篤く弔(とむら)えと命じた...
吉川英治 「三国志」
...波にさらわれて渚(なぎさ)を這う兵もある...
吉川英治 「私本太平記」
...こそこそと雑兵(ぞうひょう)のなかへ姿をかくしてしまった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...半兵衛は、自分を師として、飽くまで鄭重(ていちょう)に扱う藤吉郎の容子(ようす)をしげしげと見入っていたが、「意外な御斟酌(ごしんしゃく)ではある...
吉川英治 「新書太閤記」
...あたかも兵法の妙手が...
吉川英治 「新書太閤記」
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