...全く実用のためにのみ造られた真四角な建築物一つにもそこに個性の表現が全然ないということは出来ない...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...今後永い間のうちにはさういふ衝突も全然ないとは断言出来ないんだね」「なぜですか? 先生!」「いゝ加減にしないか!」和作は妙な不安から...
犬養健 「朧夜」
...附近に水たまりが全然ないせいであろう...
海野十三 「骸骨館」
...しかし今わしはこの事件には深い犯罪というたようなものが全然ない事を知る事が出来た...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「作男・ゴーの名誉」
...澄まし込むべき四方(あたり)の混濁(こんだく)というものの全然ない世界ですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...この話を聞いて「はああパスカルの原理というのがありますからね」といってその話全体をすっかり忘れてしまうような人が全然ないとはいえないのである...
中谷宇吉郎 「「光線の圧力」の話」
...蒸発だの河水の流入流出だのが全然ない場合を仮定して...
中谷宇吉郎 「琵琶湖の水」
...作者或は筆者の人格なり氣質なりの現れ出ない贋造の文章に文章としての生命や面白味は全然ないのである...
南部修太郎 「氣質と文章」
...それでは片仮名にはそんなものは全然ないかというと決してそうではないので...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...好奇心なんか全然ないふうで...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...また測量技師の必要なんか全然ない...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...今となってはもう考えることなんか全然ない...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...全然ないとも云はれませんよ...
平出修 「計画」
...カブせるといふことが全然ない...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...穀物の価格騰貴に不平を云う理由は全然ないのであるが...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...送電線の全然ない土地に...
武者金吉 「地震なまず」
...そこに理念を現わすために嬰児の美を利用したという痕跡は全然ない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...何らか非常に重大なことを告げ知らせんためであるかも知れぬという可能性が全然ないかのごとくに...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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