...入口で竹山を先に出して、後に跟(つ)いて狹い廊下を三歩か四歩、應接室に入ると、渠は靜かに扉(ドア)を閉めた...
石川啄木 「病院の窓」
...首筋に喰い入るようにめり込んでいる細い鎖を探(さ)ぐって環を外した...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「梟の眼」
...静慮は悟道に入ることのできる六波羅密(ろっぱらみつ)の一つであって...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...家の中に毒水が這入る分は...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...月々今の六十三円が這入るとすると...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...此れを書いて」と云つて独り悦に入るのであつた...
寺田寅彦 「蓑田先生」
...それに見入る娘たちや雛妓(すうぎ)らの様子までもはっきり...
中島敦 「環礁」
...ここから入るんだ」「大丈夫ですか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...家の中へ入ると、八五郎の叔母はまだプリ/\して居りました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その言葉を聞き入るような迂濶な真似をする...
久生十蘭 「南極記」
...習字は真より草に入るべしとて...
福沢諭吉 「小学教育の事」
...それから床へ入る...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...そして自分の部屋へ這入ると初めて先刻の影が或る幽(かす)かな物音を引いていたことを瞭乎(はっきり)と思い出した...
室生犀星 「三階の家」
...乾いた庭へ這入ると息づまりがしてならぬ...
室生犀星 「庭をつくる人」
...それが我々の理性によってのみではなくもろもろの人間的方便によってもそこにしみ入るものだとすれば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...――こう思ってパーテルへ這入ると...
横光利一 「上海」
...拙者自身で入る程に...
吉川英治 「下頭橋由来」
...兇報(きょうほう)が入るし...
吉川英治 「松のや露八」
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