「充」の意味
満たす
小説での「充」の使い方
...しかし赤みのさした顔はまだエネルギイに充ち満ちた...
芥川龍之介 「長江游記」
...其言ふところがまだ充分に板についてゐない何かぴつたりとしないものを感じるのである...
今井邦子 「水野仙子さんの思ひ出」
...まるでこの世には誤解が充ち満ちているようだ」「君が買い受けたってのは...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...充分にあったのだ...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...そして最後にどんなにお悲しみになるかが充分に私の胸にも響いてまいります...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...充分頷(うなず)けるものがある...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...必要にして充分な形で...
戸坂潤 「辞典」
...そこを敲(たた)かせて貰(もら)って局部から自然に出る本音(ほんね)を充分に聴(き)く事は...
夏目漱石 「明暗」
...予は未充分に此査照を了へて居らぬ...
原勝郎 「鎌倉時代の布教と當時の交通」
...私は主人の恩には充分報いているはずです...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...前述の原理の真実性を証明するのに充分な試みを...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...現在吾々は國産織物のみをもつて吾々の需要を充すに足りないし...
エム・ケー・ガンヂー 福永渙訳 「スワデシの誓」
...曾つて一度も覚えたことのない恐怖に充ちた気もちで...
室生犀星 「三階の家」
...ましてそれ等に拮抗し得る力と深さとに充ちるものは稀だと云はねばならぬ...
柳宗悦 「雑器の美」
......
横瀬夜雨 「花守」
...その心理は僕には充分よく分る...
横光利一 「書翰」
...個人に充実がなく...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...湯から出てそこ等を窺(のぞ)いてみると座敷から廊下からすべてこの代赭色の鮮かな木の実で充満しているのであった...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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