...兄上の政策が、多大の金子を費し、折角、父上なり、笑左なりの立直したる藩財を、又、空しくするであろうとの御懸念で、ござりましょう」「それのみではない...
直木三十五 「南国太平記」
...兄上様と、志賀内匠様と」「何を言う」「品川でお見かけ申しましたよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...女の肉に飢えた野獣(けだもの)だ! 兄上! もはやこの軍使と言葉を交す要はござりませぬ...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...そんな不始末な……」「兄上」「そちは身の行状の悪い通り...
吉川英治 「江戸三国志」
...兄上、わたくしも」脾腹(ひばら)へ突き立てようとした...
吉川英治 「剣の四君子」
...驚いて、逃げるは追わず、すぐ兄の身を抱き上げて、「兄上っ、兄上...
吉川英治 「三国志」
...兄上はどうした」幔幕(とばり)をうしろの床几(しょうぎ)に腰かけて...
吉川英治 「私本太平記」
...兄上ですか」「弟っ……...
吉川英治 「私本太平記」
...「兄上...
吉川英治 「私本太平記」
...「兄上っ」あわただしく...
吉川英治 「私本太平記」
...一体どちらがほんとやら分りませぬが……お兄上さまにはやはりあのお方へ御奉公をしきるお覚悟でございますか」半兵衛は...
吉川英治 「新書太閤記」
...ところで兄上は」「不覚にも...
吉川英治 「新・水滸伝」
...「朝麿(あさまろ)ではないか」「兄上か」寄ったかと思うと...
吉川英治 「親鸞」
...兄上には、すでに、佐々木定綱に命じて、行家どのを討てとおいいつけなされたそうだが、義経は、情において、叔父御を討つに忍びない...
吉川英治 「日本名婦伝」
...そして時々、発作(ほっさ)的な高声で、詩を吟じてゆくと、「兄上っ」と、樹蔭で呼ぶ者があった...
吉川英治 「旗岡巡査」
...八十三郎は気の毒そうに、「兄上、お逃げなさらなければ、この手を離して上げますが、逃げますか、逃げませんか」「離してくれ、逃げはしない」「きッと!」「うむ、きッとだ」「じゃあ……」と、八十三郎は、組んでいた腕を解いた...
吉川英治 「松のや露八」
...……おそろしく早かったな」「お兄上の身になれば...
吉川英治 「宮本武蔵」
...周(まわ)りには、これも久しぶりで会う植田良平とか、南保(なんぽう)余一兵衛とか、御池、太田黒などという古参門下が彼を取り囲み、「お兄上とは、もうお会いになりましたか」「ム...
吉川英治 「宮本武蔵」
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