...それは日ごろ見る兄ではない...
芥川龍之介 「偸盗」
...今では眞奈が此家にくるには兄の前さへ拵へて來るのである...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...おれと意氣投合した――きよ、兄弟分だ」と、もたれかかる...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...兄も青酸で死んだのでございましょうか」「恐らくそうであろうと思います...
海野十三 「赤耀館事件の真相」
...2461.彼は彼自身の兄弟の家族を滅ぼさうとしたほどの冷酷無情な男であつた...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...芹川さんの兄さんとは、女学校に通っていたときには、毎朝毎夕挨拶を交して、兄さんは、いつでも、お店で、小僧さんたちと一緒に、くるくると小まめに立ち働いていました...
太宰治 「誰も知らぬ」
...兄と自分は猿に芋をやったり...
夏目漱石 「行人」
...君は君の背丈(せい)を縮(ちぢ)めるよりほかに途(みち)はないんだろう」兄さんは眼からぽろぽろ涙を出しました...
夏目漱石 「行人」
...その癖(くせ)彼の性質として、兄夫婦のごとく、荏苒(じんぜん)の境に落ちついてはいられなかったのである...
夏目漱石 「門」
...夫婦そろつて、その一家がよくととのつたので、それが手本となつて、兄弟におよび、その親類一族の人びとまでも感化を受けた...
蜷川新 「天皇」
...すると其処(そこ)にはA夫人の他に従兄(いとこ)のリケットがいた...
松本泰 「緑衣の女」
...たった二人の荒れ寺ずまい――闇の兄貴の睨(にら)みが怖くなけりゃ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...久しく会わねえ兄を捜した上で田畑を買い戻し...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...そして一生播州のアクセントと国訛りの抜けなかった長兄が...
柳田国男 「故郷七十年」
...「兄貴が帰ったらそう云え...
山本周五郎 「七日七夜」
...ホントの事を判断して頂くお方はこの世にお兄様お一人しか...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...二人の兄さんは望み通りのものを貰ったので...
夢野久作 「奇妙な遠眼鏡」
...兄の紀一郎は物すごい勢いで仰向けに突き仆されていたのだった...
吉川英治 「剣の四君子」
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