...太陽がまわって元のところへ戻るには二億二千万年かかるのです」「長い年月ですね...
海野十三 「ふしぎ国探検」
...多門通りより元の道に出てまた前の氷屋に一杯の玉壺を呼んで荷物を受取り停車場に行く...
寺田寅彦 「東上記」
...口元の苦味走った...
徳田秋声 「爛」
...本郷の元の久米正雄の家へ行く...
直木三十五 「死までを語る」
...元の通り鐘楼の上へ持って来てかけてしまった...
中里介山 「大菩薩峠」
...兄はそれを元の如くに封筒に納めて懐中した...
夏目漱石 「それから」
...主人が寝ぼけ眼(まなこ)を擦(こす)りながら寝室を出て来てせっかくしゃくい出した砂糖を元のごとく壺の中へ入れてしまった...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...「御新造の元の身分は?」平次はそっと囁(ささや)きました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私はそのまま下がりましたが」お元の話は妙な方へ発展して行きます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...稱して元の風俗を移したものだと云つて居る...
原勝郎 「鞦韆考」
...放せば忽ち元の道へ飛んで帰ろう...
吉川英治 「上杉謙信」
...元の裏二階へのぼりかけた...
吉川英治 「大岡越前」
...「顔が、揃った」と、挨拶になって――「てまえ、大坂の鼬でござんす」「あっしゃ、江戸の七で」「これは初めまして」「御高名は、雷の如く――」「お互いに、お初様、何分、よろしくお引き廻しを」などと、名乗って、「さて、元の御商売は...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...――賢秀、親元のそちには、異存ないか」敗軍の将は、男泣きして、黙然(もくねん)と頭(かしら)を畳へ伏せていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...紹巴はすぐ元の寝息に回(かえ)っている...
吉川英治 「新書太閤記」
...元の心は剛にして直なり...
吉川英治 「新・水滸伝」
...御門の前を通ると吉水の元のおもかげもなく...
吉川英治 「親鸞」
...道元のこの語は無警察なる当時の京都を背景とする...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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