...秋天一碧の下に兀(こつ)として聳え立つ雪白の大校舎である...
石川啄木 「葬列」
...盆(ぼん)は兀(は)げたが...
泉鏡太郎 「一席話」
...突兀(とつこつ)たる氷山の如く擬装(ぎそう)されてあった...
海野十三 「地軸作戦」
...危坐(きざ)兀坐(こつざ)賓主いづれや簟(たかむしろ)明治三十五年七月二十七日 虚子庵例会...
高浜虚子 「五百句」
...鼻から口へつながっている突兀(とっこつ)とした二本の線...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...奇岩の兀立してゐるのが微かであるが...
田山花袋 「耶馬渓の一夜」
...あるいは修業のほか余事なく学窓に兀坐(ごつざ)する青年の書生もその机上に微睡を催すときには...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...突兀(とつこつ)たる岩が屹立(きつりつ)し...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...山東半島の先端に突兀とそびえてる※山の頂から...
豊島与志雄 「ピンカンウーリの阿媽」
...兀然(ごつぜん)として仏壇に向ひて鉦(かね)叩き経誦(よ)める後姿...
永井荷風 「礫川※[#「彳+淌のつくり」、第3水準1-84-33]※[#「彳+羊」、第3水準1-84-32]記」
...橋を渡ると海中には突兀として岩石が峙つて居る...
長塚節 「佐渡が島」
...質屋(しちや)の兀頭(はげあたま)めお京(きやう)さんに首(くび)つたけで...
樋口一葉 「わかれ道」
...その突兀たる毬栗頭と...
久生十蘭 「魔都」
...黒い羽毛の兀鷹(はげたか)などのように...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「しめしあわせ」
...考えることも深かった上に突兀(とっこつ)した谿谷(けいこく)は相当な登りにかかっていた...
本庄陸男 「石狩川」
...終日(ひねもす)兀坐(こつざ)する我読書の下(さうか)に...
森鴎外 「舞姫」
...板のほこりに円座(えんざ)かさぬる 洒堂すだれ戸に袖口(そでぐち)赤き日の移り里東(りとう)君はみな/\撫子(なでしこ)の時 芭蕉泣き出して土器(かわらけ)ふるふ身の弱り兀峰(こっぽう)是をやや詳しく説明すると...
柳田国男 「木綿以前の事」
...道元が趙州(じょうしゅう)の「若一生不レ離二叢林一、兀坐不道、十年五載、無三人喚二作唖漢一」を論じたなかに、「唖漢は道得なかるべしと学することなかれ...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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