「僣」の意味
身分を超えてふるまう
小説での「僣」の使い方
...しかし他を云々するのは僣越(せんえつ)である...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...几董輩(きとうはい)の丈艸(ぢやうさう)を嗤(わら)つてゐるのは僣越(せんゑつ)も亦(また)甚しいと思ふ...
芥川龍之介 「澄江堂雑記」
...はなはだ僣越のようですが...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...私ははなはだ僣越ながら自家の製品を日本一というモットーを掲げているが...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...これほど無意味な僣越な無知な言葉はあるまいと私は思ふ...
田山録弥 「現代と旋廻軸」
...また僣越にも私が何人かに困難と思はれるであらう一切のことがらを豫見し得ると私は確信しないのであるからして...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...また僣越にも私が何人かに困難と思われるであろう一切のことがらを予見し得ると私は確信しないのであるからして...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...これについてははなはだ僣越(せんえつ)ながらこの際一般工学者の謙虚な反省を促したいと思う次第である...
寺田寅彦 「天災と国防」
...105年まだ若き彼の子ら驕慢にして信を缺く――その僣越のわざによりヂュウスの誓破ること無からんためぞ――年少の心は常に定らず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...推しなべて――機械論的であろうと弁証法を僣するものであろうと――解釈の哲学に他ならぬのである...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...ディオニュシウスは卑賤から身を起し、下層階級者に支持されて強力な軍隊を組織し、ギリシア人をシチリア(シケリア)から駆逐して、自ら僣主となり、シラクーザ(シュラクサイ)を中心として大いに武威を振るい、王としては猜疑心が強く、無理な政治はしたけれども、一面に於いては文化の保護者であり、彼自身相当にすぐれた詩才の所有者で、悲劇作者でもあった...
野上豊一郎 「エトナ」
...町人の贅澤と僣上(せんじやう)が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...僣取(せんしゆ)してはならないのです...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...自分は何も知らない癖して僕たちみたいな悧巧(りかう)な者に物を教へようとするのは僣越だつて彼奴(あいつ)に云つてきかせたつけ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...芸術の事に専念するために味わなければならぬ少しばかりの不自由を苦難などと言うのは僣越の限りであろう...
三好十郎 「俳優への手紙」
...かれらは「上意討である」と云ったそうでこれは明らかに僣称であるが...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...あの僣上(せんじょう)な忠義ぶった面の皮を...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...その仕方は僣上(せんじょう)すぎる...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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