...敢て首肯せざるものは皆偏に南瓜を愛するの徒か...
芥川龍之介 「佐藤春夫氏の事」
...實儀一偏に平生無口な足人には...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...偏に御蔭と忝次第に候...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...偏に高免の田畑所持仕り候故と心得...
大町桂月 「宗吾靈堂」
...呪とは口偏に兄という字ですが...
高神覚昇 「般若心経講義」
...偏に言語文字の媒介によらざるを得ず...
高木敏雄 「比較神話学」
...『ああ厚顏無恥にして偏に私利を願ふ者...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...今後共何卒格別の御引立の程を偏に御願申上ます...
豊田喜一郎 「ボデー意匠審査会 美術の粹を蒐め獨特の形態美へ」
...眼は鋭く 話ははつきりして 講釋は音吐晴朗 語調明確 別に氣取つた風采なく 抑揚頓挫なども稀で 偏に學生の理解を希うていた...
長岡半太郎 「プランク先生の憶い出」
...偏に上長各位の懇篤なる御後援と御鞭撻の賜と存じ深く感謝いたす次第です...
久生十蘭 「魔都」
...唯一偏に帝室の御爲を思ひ...
福沢諭吉 「帝室論」
...偏にこの儀により...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...「金偏に芳――かんばしいの芳が書いてありますが...
本庄陸男 「白い壁」
...是れ偏に鴎外先生が「渋江抽斎」末章を引用する迄もなく...
正岡容 「下谷練塀小路」
...尤も帰宅後家人に此を質せばカーテンの烈しく裂けしは偏に日当り好きための由...
正岡容 「山の手歳事記」
...くすのきいふ字は木偏に南と書くのやで...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...視界に入っているのは偏にそれら輪郭の異常な高さのおかげだということが判ったのだ...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...同じ音で偏だけ異なっているのは偏によって意味の違いを表示したもので...
和辻哲郎 「露伴先生の思い出」
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