...予は心霊的生活に倦まば...
芥川龍之介 「河童」
...我は時に夫婦の生活のいかに我を倦(う)ましむべきかを思へり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...しかし宇宙は銀座通りのように華やかではなく人々はようやくロケット「赤鬼号」からの報道が毎日あまり単調なのに倦きはじめた...
海野十三 「ある宇宙塵の秘密」
...甚だしきは倦怠や嫌悪すらも感ぜしめる結果に終る虞がある...
相馬御風 「実物と模型」
...倦怠と憧憬とは同じでない...
田山花袋 「ある僧の奇蹟」
...さも退屈な夜の長さに倦(う)み果てたように...
徳田秋声 「あらくれ」
...倦きるということがなかった...
豊島与志雄 「孤独者の愛」
...前よりいっそう大きな倦怠(けんたい)と木で作ったような口とのほかは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...仕事に倦きると、ぶらりと出かけて、縁側で無駄話をしながら、煙草を一本ふかすぐらいの時間で帰って来た...
豊島与志雄 「絶縁体」
...関節が、倦くて、堪らないから、揉みたい、と思ったが、もう、手を動かすのも、厭であった...
直木三十五 「南国太平記」
...毎日(まいにち)透徹(とうてつ)した空(そら)をぢり/\と軋(きし)りながら高熱(かうねつ)を放射(はうしや)しつゝあつた日(ひ)も餘(あま)りに長(なが)い晝(ひる)の時間(じかん)に倦(う)まうとして...
長塚節 「土」
...ああ君倦(う)んずる額をあげて不滅の生命(いのち)をさとり得なば胸うちたたいて大神には讚美と感謝をささげてずや...
萩原朔太郎 「感謝」
...人生の單調な日課に倦怠して...
萩原朔太郎 「宿命」
...瞼(まぶた)の上には氣の附かぬ倦怠が宿つてゐる――それは孤獨から來る憂鬱なのだ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...あとは倦(たゆ)まぬ勉強だけだ...
正岡容 「小説 圓朝」
...(おわり)読者は倦怠したであろうか? 振り返って云うが...
松永延造 「職工と微笑」
...正義の心さえ倦み疲れてしまうようになるのだ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...「疲れ」とか「倦む」とかいつたことはない...
吉川英治 「折々の記」
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