...此処(ここ)でも彼は薄倖(はくかう)である...
芥川龍之介 「点心」
...ふっと引込まれて行くような射倖心(しゃこうしん)が動いて...
徳田秋声 「あらくれ」
...僥倖(ぎょうこう)の勢(いきおい)を得る時代である...
夏目漱石 「野分」
...僥倖(げうかう)にも難關(なんくわん)を通過(つうか)して見(み)たい抔(など)とは...
夏目漱石 「門」
...この厄運(やくうん)を免(まぬ)かれたのは迷亭の機転と云わんよりむしろ僥倖(ぎょうこう)の仕合せだと吾輩は看破した...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...いゝ男を選んで倖せになつてくれるといゝと念じる...
林芙美子 「崩浪亭主人」
...爾後(じご)また重ねてこの僥倖を固くしたるものあり...
福沢諭吉 「旧藩情」
...これまた偶然の僥倖(ぎょうこう)なりといわざるをえず...
福沢諭吉 「成学即身実業の説、学生諸氏に告ぐ」
...しかもどこか心の片隅でそれとなく期待した偶然や僥倖(ぎょうこう)からは...
本庄陸男 「石狩川」
...しかけて来たのを倖(さいわい)...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...お身と我らの倖せをことほぐためにも宜(よ)かった...
室生犀星 「津の国人」
...……倖(さい)わいなのは子供と離されていることだ...
山本周五郎 「めおと蝶」
...世の中は何が倖(しあわせ)になるかわからない...
夢野久作 「近世快人伝」
...美味いものを食う方が人生倖せだと悟ったのだから...
横光利一 「旅愁」
...……これへ北ノ庄どののお立寄りあるは、またなき倖せ、討ち止めて、その首級を、筑前どのへお送りあらば、御当家と羽柴家とのお仲も、難なく御和解を見られましょうに」と、賢(かしこ)げに、献策した...
吉川英治 「新書太閤記」
...まことや諺(ことわざ)にいう“倖せはかさならず...
吉川英治 「新・水滸伝」
...倖(さいわ)いなことには...
吉川英治 「宮本武蔵」
...倖せだった事はないのですから』『仕方があるまい……』『ど...
吉川英治 「夕顔の門」
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