...「余幼年より絶えて知らざること、古楽、管絃、猿楽、俗謡、碁棋(ごき)、諸勝負、妓館、声色の遊、総(すべ)て其の趣を得ず...
芥川龍之介 「僻見」
...悠長で而かも一種哀調を帯びた琉球の俗謡を謡ひながら帽子を編む...
池宮城積宝 「奥間巡査」
...ノロノロした痩馬のガタクリして行く馬車が非常なる危険として見られて「お婆アさん危いよ」という俗謡が流行った...
内田魯庵 「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」
...むすめ島田で年寄りやかつらぢや赤い襷に迷ふも無理やない嫁も笠きて行かぬか来い来いとかいふ阿波の俗謡をいい声で歌ふ...
太宰治 「お伽草紙」
...郷里の昔の武士の歌った俗謡をどなったりする事もあったそうであるが...
寺田寅彦 「亮の追憶」
...甘っぽい俗謡の断片かを...
豊島与志雄 「オランウータン」
...英子が俗謡を口ずさみながら...
豊島与志雄 「傷痕の背景」
...その俗謡を高尚ならしめようとつとめていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...これ江戸の俗謡なり...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...街頭の俗謡といへども固(もと)より作者の存するあり...
永井荷風 「桑中喜語」
...なるほど与次郎は俗謡でpity's(ピチーズ)love(ラッブ)を訳すはずだと思った...
夏目漱石 「三四郎」
...居士は即座に承諾して「太平記」の中にある俗謡「この頃都で流行るもの云々」を生ではめこみ...
松本幸四郎 「大森彦七と名和長年」
...その頃盛んにはやっていた「小さい海女(あま)さん」という俗謡を歌った...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「なぐり合い」
...ひところ、江戸で流行した、俗謡である...
山本周五郎 「山彦乙女」
...本来無表現――鼻の動的表現(五)この他(ほか)古今の文献、詩歌小説、演劇講談、落語俗謡、その他(た)の言語文章、絵画彫刻なぞいうもの、又は外国語等にも亘って調べましたならば、随分沢山の鼻の表現が現われて来るであろうと想像されます...
夢野久作 「鼻の表現」
...ヤング氏は曾(かつ)て日本の音楽と俗謡とを研究する為に東京や薩摩に半年程留(とゞ)まつて居た人で...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...町の俗謡(うた)を君だって聞いてるだろう...
吉川英治 「新・水滸伝」
...共に信州自慢の俗謡であるのだ...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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