...もう散々に痛んだ十数枚の俗曲落語の類であつた...
阿部次郎 「帰来」
...私が日本の俗曲では何といっても長唄(ながうた)であると長唄礼讃を主張すると...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...俗曲の方には好き嫌いや註文があって...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...野卑(やひ)な俗曲を...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...(此御神の事を作りたる俗曲に梅王松王桜丸の名はかの梅は飛の御哥によりてまうけたる名なり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...詩情と俗曲と秋波と踊りと酒と並木と女の足との統一ある大急湍(だいきゅうたん)――OH! PARIS!土耳古(トルコ)人にもせるびや人にも諾威(ノウルエー)人にも波蘭(ポーランド)人にも...
谷譲次 「踊る地平線」
...もし小半がわたしの思うようにみっしり修業を積んでくれればわたしの道楽も真面目くさっていえば俗曲保存の一事業にもなろうというわけです...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...女の音〆(ねじめ)には似も寄らぬ正しき太棹(ふとざお)の響折々漏れ聞ゆるにぞ談話は江戸俗曲の事また先頃先生のさる書肆(しょし)より翻刻を依頼せられしといふ『糸竹初心鈔(しちくしょしんしょう)』がことより...
永井荷風 「書かでもの記」
...誰かわが詩歌俗曲の洒脱なる風致に思到らざらんや...
永井荷風 「来青花」
...俗曲を一つやれ」「…………」「追分(おいわけ)か...
中里介山 「大菩薩峠」
...月琴(げっきん)を抱えて俗曲かなにかを歌っていた...
久生十蘭 「湖畔」
...体に俗曲の精霊が宿っている...
二葉亭四迷 「平凡」
...お糸さんは今俗曲の巫女(いちこ)である...
二葉亭四迷 「平凡」
...それが時々俗曲を奏でた...
牧野信一 「鏡地獄」
...しば/\往年の麗人常磐津式多津(ときはづしきたつ)(いまの俗曲西川たつ子)君と小庵へ芸談にやつて来るが...
正岡容 「落語家温泉録」
...歌子は本名の福原貴美子になつて流石に巧緻な俗曲を放送...
正岡容 「寄席風流」
...彼は豪放磊落(らいらく)なれど、酒を好み、老年に及ぶまで遊里にでいりし、俗曲、俳諧(はいかい)に長じ、日常のようすには不拘束なことが少なくなかった」と...
山本周五郎 「桑の木物語」
...手品師とかおとし噺(ばなし)とか俗曲などの芸人を呼んで...
山本周五郎 「桑の木物語」
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