...水生は俄に元気づいて一緒になって馳け出して行った...
魯迅 井上紅梅訳 「故郷」
...眼界も俄(にわか)に開けて※画(とうが)的の大観が現出して来た...
高頭仁兵衛 「平ヶ岳登攀記」
...其事を増田から漏れ聞いた三藏は俄に行李を納めて其前に出發してしまつた...
高濱虚子 「俳諧師」
...俄に判断は出来ないと...
直木三十五 「死までを語る」
...「おつぎはそんだが頭髮(あたま)てか/\光(ひか)らかせた處(とこ)ら善(よ)く成(な)つちやつたつけぞ」俄(にはか)に思(おも)ひ出(だ)した樣(やう)に先刻(せんこく)の噺手(はなして)がいつた...
長塚節 「土」
...幹部一同も俄かに狼狽して善後策を講じたが...
久生十蘭 「魔都」
...俄(にわか)に陸の方で撃始(うちはじ)めたものだから...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...俄(にわか)に数本の蘭学事始を得たるその趣(おもむき)は...
福澤諭吉 「蘭学事始再版之序」
...俄然(がぜん)事情は変り...
柳宗悦 「民藝四十年」
...三十種の出品で以来俄かに山草熱勃興...
山本笑月 「明治世相百話」
...俄(にわか)に泡の中で...
横光利一 「上海」
...」と銭石山はいうと俄(にわか)に虚を突かれたかのように狼狽(うろた)えながら...
横光利一 「上海」
...おれは俄(にはか)に妻を伴(つ)れて欧洲の各地へ旅行することになつた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...俄(にはか)なる暑さの身につらく覚ゆる故にて候(さふらふ)べきなれど...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...俄然(がぜん)織田軍に加勢した...
吉川英治 「黒田如水」
...福知山方の面々は俄かに喜色を漲(みなぎ)らせ思わず浮腰になって伸び上がる者もあり...
吉川英治 「剣難女難」
...「今日は早や十七日」帝は俄に身のまわりを見まわされた...
吉川英治 「私本太平記」
...「……察するに、今日の烈風、敵も利ならずと考えて、決戦はあしたにと、俄に一時、退軍をみせたのであろう」と、引き緊(し)めて...
吉川英治 「私本太平記」
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