...じだらくに居れば涼しく侍ると申しければ...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...今は皿のはたを廻り侍るよと...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...辛くぞ侍るべきなど思ふべきにや」と云っている...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...見る眼も悲しう侍るぞかし...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...「たとひ仇の子なりとも憎からず思ひ侍る」と自らも語っているように...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...されば檜垣の衆とても必定(ひつぢやう)敵(かたき)にて侍るものを早や/\誅戮(ちうりく)を加へて賜(た)べとて...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...』(首節)『此處に生れてこゝに死に・都の春を知らざれば・其身は淨き蓮の花・思は澄める秋の月・實(げ)に厭ふべき世の塵の・心に染みしことぞなき』(十九節)『これより外に此人の・善惡ともになほ深く・尋ぬるとても詮は無し・たましひ既に天に歸し・後の望を抱きつつ・神にまぢかく侍るなり』(終節)恐らく當時第一の好譯詩であらう...
土井晩翠 「新詩發生時代の思ひ出」
...うはべは花紅葉(もみじ)のうるはしげなることも二度三度見もてゆくに哀れに淋しき気(け)ぞ此(この)中(なか)にもこもり侍る...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...自由に朕の近くに侍ることを許され...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...すみだ川舟遊中の河内山の宴席に己が妻女の芸妓となつて侍るのを丑松が見て...
正岡容 「下谷練塀小路」
...侍る的のものは已に一生涯の役目を終つたものであるから使はない...
水野葉舟 「言文一致」
...唐土にもかゝる事の侍るにや」...
南方熊楠 「十二支考」
...何時もの通りお酌に侍るお米のへらへら笑ふ聲の絶間に...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...お主の侍るお主――ダイアナ神は御事のために命をすてて御下さらんじゃろがここに居る三人の精霊――世の中にあるだけの精霊は皆お主のためなら命までもと云うておるじゃ...
宮本百合子 「葦笛(一幕)」
...(細川幽斎九州道の記に備後の津公儀御座所に参上して十八日朝鞆(とも)までこし侍るとあり...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...やがてたかむらともをのとも申侍るとかや」の語がある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...諸道の明匠出うせ侍るにや...
和辻哲郎 「埋もれた日本」
...また地獄におつる業にてや侍るらん...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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