...名宛人(なあてにん)も初めから終りまで例外なく同一人物であった...
江戸川乱歩 「悪霊」
...何となれば、芸術家には、殆ど例外なく、二つの哀れな悪徳が具わって在るものだからであります...
太宰治 「女の決闘」
...相手を例外なくたたきつけるのである...
太宰治 「苦悩の年鑑」
...例外なく軽蔑する...
太宰治 「自作を語る」
...憩(いこ)える帆は、例外なく汚い...
太宰治 「斜陽」
...ほとんど例外なく...
太宰治 「徒党について」
...「万象は例外なく必然である」と始めから確信していたはずだ...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...部屋のなかが例外なくなぜかわからぬほど完全に静まり返っているのをたしかめると...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...ところがついに、あまりにも早く――どんなに頑強に、ほとんど意識的に自分をあざむこうとしても、こうした実際の経験には勝てなかった――たいていはそのほんとうの目的からいうと、いつでも、例外なく、ただ動物小屋へいく人びとだけなのだ、ということを確信しないわけにはいかなかった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「断食芸人」
...全論理学者によって例外なく受け入れられている...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...口汚い言葉は例外なく非難される...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...又ついで 業成ると云はば云ふべき子は三人他は如何さまにならんとすらん とも歎いて居られるが結果は一人の例外なくこれら凡ての子女をも女の手一つで立派に育て上げられたのであるから驚き入る外はない...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...世間の人は、みな例外なく、どんな人でも食ってだけはいるのに、私だけは明日(あす)から食うことすらできないのだと思うと、私はもうこの世の中に生活してゆく資格のない人間であるかのように考えられてくるのです...
平林初之輔 「悪魔の聖壇」
...誰もみな例外なく前世の職業を再びとる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...に例外なくあきれてゐるやうだ...
吉川英治 「折々の記」
...残る者は例外なく降伏してしまった...
吉川英治 「三国志」
...たいそう荷を積み込んで、毎日よく船が出て行くが?」その船は、例外なく、湖南から湖北へ行くものだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...自分は、今春以来、伊豆の熱海で、仕事をしているが、たとえば、この附近の伊東、真鶴、石橋山、また箱根一つ向うの三島、北条といった附近にも、随所、行くところに、源氏にゆかりの田野や叢林はあるが、なぜか、例外なく、訪う人も稀れである...
吉川英治 「随筆 新平家」
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