...余すところはないよ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...今余すところは南側の浅草の方面ばかりとなつた...
永井荷風 「里の今昔」
...自分は余す処なく霊廟の柱や扉の彫刻と天井や襖(ふすま)の絵画の一ツ一ツを茲(ここ)に写生し...
永井荷風 「霊廟」
...豆の出盛(でさか)りには持て余すほど荷が後から後からと出てくる...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...女中が持て余すほど夜更(よふか)しをしたのですから...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...折よくも私達の大会は日を余すこと僅日...
牧野信一 「〔編輯余話〕」
...歳月は流れわが齢(よわい)余す所幾何(いくばく)もない...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...仕方がないから牝牛を買って三月末三日を余すまで無事に飼ったが...
南方熊楠 「十二支考」
...さればこの時諸大衆今日この山頂に人頭の小虫醜陋(しゅうろう)なるが僧服を著て世尊を礼拝するは珍なものだと嘲ると、弥勒世尊一同に向い、孔雀好色あれど鷹、鶻鷂(こつよう)に食われ、白象無量の力あるを、獅子獣小さしといえども撮(と)り食らう事塵土(じんど)のごとし、大竜身無量にして金翅鳥(こんじちょう)に搏(う)たる、人身長大にして、肥白端正に好しといえども、七宝の瓶(かめ)に糞を盛り、汚穢(おわい)堪うべからず、この人短小といえども、智慧錬金のごとく、煩悩の習久しく尽き、生死苦余すなし、護法の故にここに住み、常に頭陀事(ずだじ)を行う...
南方熊楠 「十二支考」
...もしわたしも、今なお自然の最初の規則のもとに自由で楽しい生活を送っているといわれるあの民族の中にいるのであったら、もっと積極的に、余すところなく、赤裸々に、自分を描き出してお目にかけたであろうと思います...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...余すところなく示している...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いささか煩悩(ぼんのう)を余すのみ」と...
吉川英治 「三国志」
...溢れる感激のままに叡慮余すなく吐いて...
吉川英治 「私本太平記」
...経営費を余すのみで...
吉川英治 「新書太閤記」
...……殿にも、お覚悟なくてはなりませぬ」彼は、秀吉が自分たちへ計った企謀(きぼう)を、余すなく、信雄の前で吐いてしまった...
吉川英治 「新書太閤記」
...余すなく狂い出した...
吉川英治 「平の将門」
...余すな」将門自身...
吉川英治 「平の将門」
...余すところなく無言の意思が闘っているのである...
吉川英治 「宮本武蔵」
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