...一とせ江戸にて何がしが歳旦びらきとて翁を招きたることあり...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...八十助は何がしかの銀貨を卓子(テーブル)の上に置くと...
海野十三 「火葬国風景」
...一体何がしまわれているのだろう...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...何がしかの金銭(かね)になるものなら...
薄田泣菫 「茶話」
...何がしの金子(きんす)をそそくさと袂(たもと)にほうり込んで...
太宰治 「新釈諸国噺」
...「その荷馬車はどこまで行く? 何がしの村まで行かぬか」と訊ねると...
近松秋江 「狂乱」
...初めの月は三円だったのが段々殖えて四月までには総計八十二円何がしになっているという...
戸坂潤 「社会時評」
...国民の九割八分何がしの多数と云うことが...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...一つは瀬川が舊知己に折々は出入りも爲したりし黒澤何がしと呼ぶお畫師どの...
樋口一葉 「花ごもり」
...父が詩文の友成ける何がしの伯父來あひて...
樋口一葉 「反古しらべ」
...――但しその夫人はドイツ人で何がし侯爵夫人とでも言ひたいくらゐに押し出しの立派な老婦人...
堀辰雄 「エトランジェ」
...俺は専用電信に何がしか払ってんだぞ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「バブル崩壊」
...第一どこに何がしまってあるんだか少しも分らない」などと呟(つぶや)いていた...
牧野信一 「地球儀」
...本郷の金助町に何がしを訪うての帰り例の如く車をゆるゆると歩ませて切通(きりどおし)の坂の上に出た...
正岡子規 「熊手と提灯」
...野中にある何がし様のお下屋敷の塀の内へ飛んではいつた...
正岡子規 「蝶」
...そこで私は根岸の病人何がしであるが最早御庁(おんちょう)よりの御迎へが来るだらうと待つて居ても一向に来んのはどうしたものであらうか来るならいつ来るであらうかそれを聞きに来たのである...
正岡子規 「墨汁一滴」
...何がしといふ若者は...
三好達治 「海辺の窓」
...自分に何がしてやれるかと考えると...
吉川英治 「私本太平記」
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