...僕のもう少し低徊(ていくわい)したいのは...
芥川龍之介 「野人生計事」
...余熱に煽られつゝ彼方此方に佇立低徊していた...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...いわば大勢に関係なきものにてただ風呂桶に低徊しているのではありませんか...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...その途中に思索や反省や低徊(ていかい)のひまはない...
中島敦 「悟浄出世」
...低徊する能はざるのうち...
長塚節 「草津行」
...従ってセッパ詰って低徊趣味(ていかいしゅみ)は減じて来る...
「高浜虚子著『鶏頭』序」
...虚子の小説には此余裕から生ずる低徊趣味が多いかと思う...
「高浜虚子著『鶏頭』序」
...然しここには低徊趣味が全然欠乏している...
「高浜虚子著『鶏頭』序」
...長く遊子の低徊をゆるすべきにあらざれど...
原勝郎 「貢院の春」
...夢中低徊のおもむきで...
久生十蘭 「雲の小径」
...懐疑と低徊からは何ものをも生み出し得ない...
藤島武二 「画室の言葉」
...夫人は発端を、低徊するような、聞いていて苦しくなるような緩やかさで、装飾音の一つ一つの間を、不安になるほど長く延ばして弾いた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...低徊踟(ていかいちちゅう)の思いは去りて...
森鴎外 「舞姫」
...勿論ウィルソンの理想に低徊しているような閑人でもありません...
与謝野晶子 「激動の中を行く」
...歌沢(うたざわ)という低徊趣味な小唄を興(おこ)そうとして...
吉川英治 「脚」
...彼はひとりで低徊する...
吉川英治 「私本太平記」
...屈託らしい低徊はどこにもない...
吉川英治 「随筆 新平家」
...庶民より王侯君子にいたる総て其の道たるや一緑苔低徊それはそうと私は今...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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