...糟谷(かすや)はいよいよ平凡(へいぼん)な一獣医(じゅうい)と估券(こけん)が定(さだ)まってみると...
伊藤左千夫 「老獣医」
...どれだけ自分の店の估券にかかわるかをよく承知しているので...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...こんな意氣地のない良人の手で遊んでるのは第一君の估券が下る...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...線香と花估(う)るゝ事しきりに小僧幾度か箒(ほうき)引きずって墓場を出つ入りつ...
寺田寅彦 「半日ある記」
...たとえそういう詩形の存在を概念的に知っていたとしてもほんとうにその内容を理解し正当に估価(こか)し得たであろうという事はほとんど不可能であると思われる...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...然るに二十年後の今日に到っては日本全国ビーヤホールの名を掲げて酒を估(う)る店は一軒もなく...
永井荷風 「申訳」
...世估(せこ)に長じていなければならない...
長谷川時雨 「木魚の顔」
...売ろうと估(こ)かそうと疚しいことなんぞ少しもない...
久生十蘭 「魔都」
...老母の手馴(てな)れのまぜめしがよく估(う)れた...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...此小柬は書估文淵堂主人が所蔵の「花天月地」と題する巻子(くわんし)二軸の中にある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...今又一書估の齎し来るに会つて購(あがな)ひ求めたものである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...パリイの書估(しょこ)との手に入(い)ってしまう...
森鴎外 「渋江抽斎」
...この人の手から商估(しょうこ)の手にわたったものがある...
森鴎外 「渋江抽斎」
...商估(しょうこ)の業(わざ)をも好まぬので...
森鴎外 「渋江抽斎」
...概(おおむね)皆時尚(じしょう)を追う書估(しょこ)の誅求(ちゅうきゅう)に応じて筆を走らせたものである...
森鴎外 「渋江抽斎」
...畢竟(ひっきょう)文士と書估との関係はミュチュアリスムであるべきのに...
森鴎外 「渋江抽斎」
...此二句は書估(しよこ)活東子が戲作者小傳に載せてゐるものと同じである...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...これは估券(こけん)にかかわるからな...
吉川英治 「源頼朝」
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