...仮令(たとえ)直接の犯人ではないとしても...
江戸川乱歩 「悪霊」
...又仮令(たとえ)人違いを看破(かんぱ)するものがあった所で...
江戸川乱歩 「鬼」
...手を振り放して「仮令(たとい)...
直木三十五 「南国太平記」
...その巧みな話法との習練に(之ならば仮令早世しても...
中島敦 「光と風と夢」
...仮令(たとい)壁の隙(すき)から蔦(つた)が這い込んで大師の眼口を塞(ふさ)ぐまで動かないにしろ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...仮令道子を殺さないでも...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...仮令(たとい)、終局には敗るるとも、なお且つ相手の不正を指摘することが出来るはずです...
浜尾四郎 「死者の権利」
...仮令い全快に至らざるも其軽快を祈るこそ人間の道なれ...
福沢諭吉 「女大学評論」
...仮令い娘を手放して人の妻にするも...
福沢諭吉 「新女大学」
...仮令(たと)い最上の好地位に居ても兎(と)に角(かく)に殻威張(からいばり)と名づくる醜体(しゅうたい)を犯さねばならぬ...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...仮令(たと)い役人にならぬでも...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...仮令(たとい)国土を異(こと)にするも...
福田英子 「妾の半生涯」
...仮令それが自分の独り言であつても...
牧野信一 「沼辺より」
...仮令(たとえ)事実であっても絶対秘密にする……云々という追而書(おってがき)が添えてありましたし...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...白髪小僧様は仮令(たとい)どんな貴(たっと)い品物を御礼に差し上げても...
夢野久作 「白髪小僧」
...又仮令(たとい)そんな人でなくとも...
夢野久作 「白髪小僧」
...君が今の通りのたしかな気持ちで『俺はどんなに間違っても呉一郎じゃないぞ』という確信を以て聞けば、別に大した骨の折れる約束ではないと思うが……つまり吾輩はこれから呉一郎の心理遺伝事件について、ドンドコドンのドン詰まで突込んだ、ステキな話を進めるつもりだが、その話の内容が、どんなに怖ろしい……又は……あり得べからざる事であろうとも我慢してお終(しま)いまで聞くか」「聞きます」「ウン……そうしてその吾輩の話が済んでから、その話の全部が一点の虚偽を交(まじ)えない事実である事を君が認め得ると同時に、その事実を記録して、あの吾輩の遺言書と一緒に社会に公表するのが君の一生涯の義務である……人類に対する君の大責任である……という事がわかったならば、仮令(たとい)、それが如何に君自身にとって迷惑な、且つ、戦慄に価する仕事であろうとも必ずその通りに実行するか」「誓って致します」「ウム……それから今一つ……もしそうなった暁には、君は当然、あの六号室の少女と結婚して、あの少女の現在の精神異状の原因を取り除いてやる責任があることも同時に判明するだろうと思うが、そうした責任も君はその通りに果せるか」「……そんな責任が本当に……僕にあるんでしょうか」「それはその場になって、君自身が考えてみればいい……とにかく、そんな責任があるかないか……言葉を換えて云えば、呉一郎の頭の痛みが、どうして君のオデコの上に引っ越したかという理由を明らかにする方法は、頗(すこぶ)る簡単明瞭なんだからね...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...「私はどうでも」という進まぬ鼻の表情……仮令(たとえ)それが悲し気に痛々しくなってやがてホロリと一雫(ひとしずく)しないまでも...
夢野久作 「鼻の表現」
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