...今の世にも亦自覺せりと稱する者が尠くない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...今の世の中に青鬼なんかがすんでいるものですか...
海野十三 「宇宙戦隊」
...延若のやうな不正直者の多い今の世の中では……...
薄田泣菫 「茶話」
...実際太田村山口の人達は今の世に珍しいほど皆人物が好くてのどかである...
高村光太郎 「開墾」
...今の世にこういう何十年一日のごとき人を見るとなんだかたのもしいようななつかしいような気がする...
寺田寅彦 「柿の種」
...今の世を渡る紳士とやらんいふ人々も...
内藤湖南 「寧樂」
...今の世に在っても往々にして人の詩興を動かす...
永井荷風 「巷の声」
...而も今の世の中には...
中原中也 「西部通信」
...御母さんは束髪の流行(はや)る今の世に...
夏目漱石 「永日小品」
...昔しの髷(まげ)を今の世にしばし許せと被(かぶ)る瓜実顔(うりざねがお)は...
夏目漱石 「虞美人草」
...今の世は真心なんてものは...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...「かう甘く見えたつて、七転び以上なンだよ、一転びの苦労もなめた事がないくせに、一かどの苦労をしよつた気の女が多いンだから、全く呆れけえるだわ、ねえ、勘ちやんさうは思はないかい?」顔の長いバアテンダーは、桃色の紙風船をふくらましながら、「冗談云つちやアいけないよ、七転びどころか、今の世の中ア、百転びの方が多いンだぜ」「馬鹿、何によう云つてるンだい、フゝゝお神さん転ばして風船吹いてゐなよだ」お粒は興ざめた顔で鉢植の蔭から出て来ると、寝呆けたやうな女達の椅子の中へはひつて行つた...
林芙美子 「「リラ」の女達」
...昨今の世の中から実にわかりますね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...……まあ、なんとか、そこで、つまり要領よく、つまりガマンしてやつて行くんだなあ」「どうガマンのしようが有るんですの?」「どうつて、具體的には言えんが……だから、君が最初映畫か芝居の方へ入りたいと言つて來た時、僕は口をすつぱくして、とめたね? いや、今の世の中が、大體において、どこもかしこも似たようなものだ...
三好十郎 「肌の匂い」
...今の世が焦(いらだ)つのは...
柳宗悦 「工藝の道」
...今の世に現われまして...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...もう平和に飽いているような昨今の世相ではおざらぬか...
吉川英治 「新・水滸伝」
...……今の世の孟嘗君(もうしょうくん)ともいわれているお人だからな」門側へ寄ってゆくと...
吉川英治 「新・水滸伝」
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